FX/為替「128円台回復の目 中国と米国の景況感がカギに」 外為トゥデイ 2022年5月31日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年5月31日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼30日(月)の為替相場
(1):日銀総裁 円安について述べる
(2):中国 6月1日からロックダウン緩和
(3):独消費者物価 EU基準、過去最高の伸び
(4):ウォーラーFRB理事 利上げを支持

▼30日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:月末最終日 不意のレート変動に注意/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

30日(月)の為替相場

期間:30日(月)午前7時00分~31日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀総裁 円安について述べる

黒田日銀総裁は急速に進んだ円安について「その要因が日銀の金融政策にあったとはみていない」と述べた。またその状況は「今は改善されている」との認識を示した。4月の消費者物価指数(CPI)については「ドル建ての国際商品市況の上昇の影響が約4分の3、円安の影響が約4分の1」と説明。「強力な金融緩和を粘り強く続け、感染症から回復途上の経済をしっかり支えていく」と改めて述べた。

(2):中国 6月1日からロックダウン緩和

前日29日に中国・上海当局が、約2カ月続いたロックダウン(都市封鎖)を6月1日から緩和すると発表したことを好感してアジア株が軒並み上昇した。これを受けて円売りが強まると、ドル/円やクロス円が強含んだ。

(3):独消費者物価 EU基準、過去最高の伸び

独5月消費者物価指数(CPI)は前年比+7.9%と市場予想(+7.6%)を上回る伸びとなり前月の+7.4%から加速。欧州連合(EU)基準のCPIも前年比+8.7%に加速して過去最高の伸びを記録した。

(4):ウォーラーFRB理事 利上げを支持

ウォーラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事はインフレが目標に向かって緩和されるまで50bp(0.50%ポイント)の利上げを支持すると述べた。本日は米国がメモリアルデーの祝日であることからドル/円の反応は薄かった。

30日(月)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:月末最終日 不意のレート変動に注意

昨日のドル/円は円売り主導で127円台後半へと上昇した。一時127円台を割り込む場面もあったが、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)緩和を受けてアジア株や欧州株が買われる中、クロス円の上昇につれて127.82円前後まで上伸した。米国祝日のためNYタイムは動意を欠いたが、127円台後半を維持してクローズしており、本日の128円台回復に望みをつないだ。

アジア市場で中国5月製造業/非製造業PMIが予想を上回ればリスクオンの円売りが継続するだろう。連休明けのNY市場では米5月消費者信頼感指数が発表される。景気減速懸念がくすぶる中国と米国の景況感が本日の相場展開のカギとなりそうだ。

なお、本日は月末最終日のため、仲値(9時55分)やロンドン・フィキシング(24時)などの前後は不意のレート変動に注意が必要だろう。

注目の経済指標

注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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