FX/為替予想「豪ドル/円は強気継続！カギは中国製造業PMI」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/31

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・2022年1‐3月期の豪賃金指数（前年比）は+2.4%と前期（+2.3%）を上回る。しかしRBAの目標とする3%には届かず（5月18日）。

・4月分の豪雇用者数は0.4万人増と予想の3.0万人増を下回る。ただ、失業率は市場最低の3.9%、雇用者数も正規雇用者数が大幅増加していたため、内容は悪くない（5月19日）。

・6月中に経済正常化を目指す上海は、6月1日から全面的な経済再開に向けた総合施策を施行すると発表。また、厳しい感染拡大防止対策が実施されていた北京などでも、感染者数が減少傾向にあることにより、複数地域で移動制限の緩和が始まった（5月29日）。

・WTI原油価格はEU首脳会議で22年末までにロシア産原油の90%を禁輸することに合意。1バレル＝117ドル台まで上昇（5月31日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円は強気継続！カギは中国製造業PMI

昨日の豪ドル/円は米国勢が祝日休場だったものの、堅調に推移したアジア株や欧州株を支えに堅調に推移。5月12日以降上値を抑えていた91円台前半の壁を上抜けに成功し91.85円まで上値を伸ばしました。
本日はオーストラリアの4月住宅建設許可件数や中国の5月製造業/非製造業PMIの発表が予定されている。特に中国の製造業PMIは中国のみならず世界経済への影響を与え、そして中国と交易関係の強い豪ドルにも大きな影響を与える。3月末から上海などで厳しいロックダウンを実施した影響から、中国の製造業は4月に大きく減速した。それでも5月の半ばから徐々に経済活動を再開しており、5月の製造業PMIは予想では49.0と4月（47.4）から回復を示している。予想以上の結果や好不況の境目である50.0を超える結果となれば豪ドルにも強い支援材料となりそうだ。
他方で、5月31日早朝（日本時間）に行われた臨時のEU首脳会議で、2022年末までにロシア産原油の90%を禁輸にすることが合意された。これにより欧州のエネルギー逼迫懸念は強まり、原油価格は3月9日以来の高値水準まで上昇してきている。原油価格の上昇は豪ドルにとっては支援材料となる一方で、あまりに上がりすぎてしまうとコストプッシュ型のインフレがさらに強まるとの思惑から、世界経済の減速への警戒が強まりリスクオフの動きとなることも考えられる。当面は原油価格の動向に注視しておきたい。

個別の想定シナリオ

■中国5月製造業PMIの好結果
⇒中国製造業の回復は世界経済にとってプラス
⇒資源需要拡大期待
⇒豪ドルにとって支援材料
⇒豪ドルは底堅い

チャート分析

今後の注目材料

中国5月製造業PMI
世界的な株価動向
原油価格動向

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。8時に豪ドル/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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