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ドル・円は下げ渋りか、米減速懸念も日米政策差で円売りが下支え

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、米減速懸念も日米政策差で円売りが下支え」
 20日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国の減速懸念を受け、金利安に振れればドル売りが先行する見通し。ただ、日本でインフレ圧力が強まっているものの、日銀は異次元緩和継続の方針で、円売りがドルを支えそうだ。
 19日公表された欧州中銀(ECB)の議事要旨で7月の利上げ開始に思惑が広がった。それを受けユーロ・ドルは1.06ドル台に浮上し、ドル・円は127円付近まで値を切り下げた。ただ、本日アジア市場で米10年債利回りの持ち直しで前日売られたドルへの買戻しが強まり、主要通貨は対ドルで失速している。一方、中国人民銀行の5年物ローンプライムレート引き下げを背景に、金融緩和による景気回復を期待した株買いで円売りもみられた。
 この後の海外市場は米国経済の減速が注目される。19日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数をはじめ経済指標はいずれも低調な内容となり、不透明感が広がり始めた。連邦準備制度理事会(FRB)はタカ派姿勢を崩しておらず、政策運営による景気への影響が不安視されよう。ただ、日本でインフレ圧力が強まるものの、日銀は現行の金融緩和策を維持する公算。ドル・円は下押しされても、日米金融政策の違いからドルの下値は堅いとみる。



通貨別分析

 

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