FX/為替「ドル/円128円台回復 不安定な市場環境は継続の公算」 外為トゥデイ 2022年4月28日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月28日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼27日(水)の為替相場
(1):豪消費者物価指数 予想上回る
(2):ロシア 天然ガス供給を停止
(3):ユーロ圏 経済の先行き不透明感が強まる

▼27日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:15時半前後の値動きに注意</ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

27日(水)の為替相場

期間:27日(水)午前6時10分~28日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪消費者物価指数 予想上回る

豪1-3月期消費者物価指数は前年比+5.1%へ加速(予想+4.6%、前回+3.5%)。豪中銀(RBA)が重視する基調インフレ率は+3.45%となり、前期の+2.55%から加速した。RBAの目標レンジである2-3%の上限を超えたことから市場では5月RBA理事会での利上げ期待が浮上。豪ドル買いが優勢となった。

(2):ロシア 天然ガス供給を停止

欧州市場に入るとユーロやポンドが下落。ロシアがポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止したことを受けて欧州経済への打撃が懸念された。なお、ロシア国営ガスプロムは、ポーランドとブルガリアが天然ガス代金のルーブル支払いを拒否したとして供給停止を発表した。

(3):ユーロ圏 経済の先行き不透明感が強まる

「ドイツ政府は、欧州連合(EU)が提案する段階的なロシア産石油禁輸を支持する準備がある」と報じられた。ユーロ圏経済の先行き不透明感が強まり、ユーロ売りに拍車がかかった。なお、ドイツ政府はこの日、今年の経済成長率予測を大幅に引き下げ、1月時点の+3.6%から+2.2%へと下方修正した。ユーロに対してドル買いが強まった影響もあってドル/円はその後、128.59円前後まで上昇した。ただ、その後はラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「資産購入の終了は7-9月期の早い時期になる公算が大きく、恐らく7月になるだろう」「その際に金利や利上げの検討をすることになる」「7月に最新データに基づいて決定する」と述べたことからユーロに買戻しが入った。ドル/円はユーロ/ドルの反発で伸び悩んだ。

27日(水)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:15時半前後の値動きに注意

昨日のドル/円は128円台を回復。早朝には127円台を割り込む場面もあったが、米長期金利が上昇する中、ドル買い優勢に転じ、NY市場では128.59円前後まで反発した。欧米株安の一服でクロス円が持ち直した事にも支えられた。

とはいえ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えて米債・米株市場は引き続き不安定な展開が続くと見られ、それに伴いドル/円も神経質な値動きが続く公算が大きい。注目の日銀金融政策決定会合については、現状維持と見て間違いないだろう。ただ、約20年ぶりの円安への対応として、長期金利誘導目標レンジの拡大(金利上昇容認)など政策修正への思惑も一部にくすぶっている。

黒田総裁の会見が始まる15時半前後は、欧州勢が参入してくる時間帯とほぼ重なる事から、ドル/円の値動きが荒くなる可能性もある。そのほか、NY市場では米1-3月期国内総生産(GDP)・速報値の結果に注目が集まりそうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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