目次
▼28日(月)の為替相場
(1):日銀、指値オペ通告で円全面安
(2):海外市場で円売り加速
(3):BOE総裁講演
(4):急伸の反動で上げ幅縮小
28日(月)の為替相場
期間:28日(月)午前7時00分~29日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀、指値オペ通告で円全面安
日銀が10時10分の金融調節で10年物国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる「指値オペ」を通告すると円売りが優勢となった。日銀はその後、「指値オペ」実施にもかかわらず10年債利回りが低下しなかった事から本日2回目の「指値オペ」を臨時で通告。長期金利の上昇を容認しない姿勢を改めて示した。
(2):海外市場で円売り加速
本邦長期金利(10年債利回り)は2回の「指値オペ」にもかかわらず、日銀の許容上限である0.25%を付けた。これを受けて日銀は29日、30日、31日に「連続指値オペ」を実施すると発表。海外長期金利が上昇する中で、日銀が大規模緩和を維持する姿勢を強調した事が「円安容認」と受け止められた事もあって円売りが再び活発化した。ドル/円は2015年8月以来の高値となる125.08円前後まで急伸。ユーロ/円も2015年8月以来の水準に上昇。豪ドル/円は2015年7月以来、ポンド/円は2016年2月以来の高値へとそれぞれ上伸した。
(3):BOE総裁講演
英中銀(BOE)のベイリー総裁は、BOEが今月17日の金融政策委員会(MPC)で利上げに関するフォワードガイダンスを軟化させたのは「経済の高い不透明性」を反映させた結果だと説明。また、「英国の実質所得は歴史的な打撃に直面している」とし、「これが需要と成長を圧迫し、国内に起因するインフレを押し下げ始めるだろう」と予想した。その上で「今年のエネルギー価格の衝撃を打ち消す政策手段をBOEは持っていない」と述べた。
(4):急伸の反動で上げ幅縮小
上海のロックダウンなどで中国の需要が減少するとの思惑から原油価格が下落する中、米10年債利回りが低下。ドル/円やクロス円は急伸の反動もあって上げ幅を縮小した。ただ、その後は米国株が持ち直す中で再び下値を切り上げた。
28日(月)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:3月末スポット応当日で荒い値動き続く
昨日のドル/円は終値ベースで約1.5%上昇。日銀が国債を無制限に買い入れる「指値オペ」を実施した事を受けて円売りが強まると、6年7カ月ぶりに125.08円前後へと急伸した。その後は節目の125.00円を突破した「達成感」などから123.10円台まで上げ幅を縮める場面もあったが、調整一巡後は123.90円台に持ち直してクローズした。
こうした中、本日は日銀の黒田総裁や雨宮副総裁が講演(挨拶)を予定している。金融政策や為替相場に関する発言があれば改めて材料視される公算が大きい。利上げを進める方針の米連邦準備制度理事会(FRB)と日銀の金融政策の違いが鮮明化する中、ドル高・円安の流れは簡単には崩れないと見るが、3月末(四半期末)スポット応当日で売買が交錯しやすいだけに、本日も値動きの荒い相場展開が続きそうだ。
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