目次
▼2日(木)の為替相場
(1):豪貿易収支 予想と概ね一致
(2):ユーロ圏PPI 過去最大の伸び
(3):米新規失業保険 前週から増加
(4):OPECプラス 原油増産計画を維持
(5):米金融当局者 タカ派スタンスを支持
2日(木)の為替相場
期間:2日(木)午前7時10分~3日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪貿易収支 予想と概ね一致
豪10月貿易収支は112.20億豪ドルの黒字となり、黒字額は予想(111.15億豪ドル)とほぼ一致した。輸出と輸入はいずれも前月から3%減少。前月の貿易黒字は118.24億豪ドルだった。
(2):ユーロ圏PPI 過去最大の伸び
ユーロ圏10月生産者物価指数は前年比+21.9%と、1999年のユーロ発足後最大の伸びを記録。予想(+19.0%)を大きく上回り、前月の+16.1%から加速した。
(3):米新規失業保険 前週から増加
米新規失業保険申請件数は22.2万件と予想(24.0万件)を下回ったが、前週(19.4万件)から増加した。
(4):OPECプラス 原油増産計画を維持
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は閣僚級会合で日量40万バレルの小幅な増産計画を1月も継続する事を決定。ただ、「オミクロン」株が需要に及ぼすリスクが明確になれば直ちに増産計画を見直す可能性がある事も示した。これを受けてNY原油先物(WTI)は一時下落したものの、その後反発。原油の下落を受けて一時買われた円も、その後は売り優勢に転じた。
(5):米金融当局者 タカ派スタンスを支持
米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ理事(今月で退任予定)は「テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の終了時期を、想定されていた2022年6月よりも前倒しする事を委員会が決定するなら私は確実にそれを支持するだろう」と発言。この日は、ボスティック米アトランタ連銀総裁が「テーパリングをできるだけ早く終了させることに賛成」と述べた他、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁も「予想よりも早期のテーパリングが必要となる可能性」に言及するなど、米金融当局者からパウエルFRB議長が示したタカ派スタンスに同調する声が相次いだ。金融政策に敏感な米2年債利回りは、これらを受けて0.63%付近まで上昇。先月24日に記録した直近最高水準の0.65%前後に迫った。
2日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米雇用統計の結果に注目
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。112円台後半では押し目買い意欲が強く113円台前半へと持ち直した。取引レンジは112.71円から113.33円前後で先月26日の「オミクロン・ショック」以降、最も値幅が小さかった。米国株やNY原油(WTI)が3日ぶりに反発するなど、市場は「オミクロン・ショック」から立ち直りつつある模様。新型コロナ変異株「オミクロン」は世界的に感染が拡大しているものの、感染者の多くが軽症もしくは無症状だと伝わっている。
そうした中で発表される本日の米11月雇用統計に注目が集まっている。主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数が55.0万人増、失業率は4.5%、平均時給は前年比+5.0%となっており、いずれも前月から良化する見込みだ。米11月雇用統計がドル高・円安基調復活のきっかけとなるか注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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