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FX「指標改善、好材料連発で反発。来週の11月CPIに注目」メキシコペソ見通し

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総括

FX「指標改善、好材料連発で反発。来週の11月CPIに注目」メキシコペソ見通し

(通貨6位、株価8位)

予想レンジ 5.1-5.6

 (ポイント) 
*トルコリラ暴落に連れたペソ下落も一服した
*良い材料が出た(大統領支持率上昇、新中銀総裁が中銀の独立性を約束、10月仕送り過去最高
*10月失業率は改善
*11月製造業PMI、企業信頼感指数は小幅改善
*3Q経常収支は赤字に転じる
*中銀は、今年の成長率見通しを下方修正し、物価上昇率見通しを引き上げた
*最低賃金は22%引き上げ
*来週は11月消費者物価が焦点、7%のせか?
*鉄鋼輸入に関税15% 
*中国TPP加盟、特別扱いせず審査
*政策金利は0.25%引き上げて5.0%。4会合連続引き上げ
*中銀は3Qの景気は減速したが、4Qは持ち直すとした
*9月郷里送金、7カ月連続で40億ドルを上回った
*株価は好調
*ペソは年初来高値更新後、反落。対円で5.666がダブルトップ
*資源関連産業を政府が独占 大統領が法案提出
*外需は強いが内需は弱い

(一時、円に抜かれるも、好材料出てボリバン内へ反発、5日線上向くか)
トルコリラの暴落、米中緊張、欧州コロナ感染拡大、変異株オミクロンの感染拡大、中銀総裁のサプライズ人事、メキシコ国内の自動車生産減少などで、一時対円で5.105をつけて円より弱くなったが、ボリバン3σ下限を下抜いた行き過ぎ感も出て5.35まで反発した。好材料も連発(後述)した。
 南アランドも急落と反発とメキシコ・ペソとパラレルな動きをした。一方、トルコリラは暴落後にトルコ中銀がリラ買い介入を行いながら反発していない。やはり、正当な金融政策と取っている国と常識外の政策を取る国との差が出た。またメキシコと南アは経常黒字になりつつある国だが、トルコは経常赤字国で、そこでも差がでた。

(大統領支持率上昇)
 ミトフスキーの世論調査で、大統領の支持率は65%となった。これは2019年4月以来の高支持率。景気回復、コロナ感染者数減少、殺人率減少を評価。小規模農家の支持率が急上昇

(10月送金が過去最高)
海外労働者からメキシコへの送金は10月に過去最高の48億1900万ドルに達し、8か月連続で海外からの送金は40億ドルを超えた。主に米国からだが、景気回復での収入増、米国のコロナ対策の給付金、メキシコ側の被仕向送金に対する恩典などが寄与している。

(新中銀総裁が独立性をコミット)
先週メキシコ中銀の時期総裁に指名されたビクトリア・ロドリゲス氏は、中銀の独立性へのコミットメントを鮮明にした。ロドリゲス氏の指名を巡っては、金融政策への政治介入を巡る懸念からペソは下落していた。

(10月失業率は改善)
10月失業率は3.9%、前年同月は4.7%であった。予想は4.2%。失業者が28.8万人減少して230万人となった。雇用者は360万人増加して5640万人となった。

(11月製造業PMI、企業信頼感指数)
11月の製造業PMIは49.4と、10月の49.3から小幅上昇した。サプライチェーンの問題が引き続き重しとなる一方、投入コストが上昇し、景況改善・悪化の分岐点となる50を昨年3月以来21カ月連続で下回った。昨年4月には過去最低の35.0に落ち込んでいた。
今回の調査は、製造業部門の一段の状態悪化の兆候を示しているが、悪化はコロナ禍発生後より緩やかになっている。
 11月企業信頼感指数は52.2とこれも10月の51.8を僅かに上回った。2019年5月以来の高い数字となった。

(3Q経常収支は赤字に転じる)
メキシコ3Q経常収支は貿易赤字の拡大で赤字に転じた。依然、仕送りは貿易赤字を相殺する大きな黒字であった。

経常収支-40.7億ドル
貿易収支 -103.38億ドル
サービス収支-28.82億ドル
第一次所得収支-44.15億ドル
第二次所得収支 135.65億ドル(仕送り)

テクニカル分析

ボリバン3σ下限を一時下抜いてからは反発

日足、ボリバン3σ下限を一時下抜いてからは反発し2σ下限と5日線を上抜く。11月30日-12月2日の上昇ラインがサポート。12月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向くか。ボリバンまだ下位。
 週足、雲中に下落、一時ボリバン3σ下限を下抜くも今週は2σ下限を上抜く。3月8日週-11月22日週の上昇ラインがサポート。11月15日週-22日週の下降ラインが上値抵抗。
5.666がダブルトップ。
 月足、雲下限で抵抗される。雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位で下げ止まる。20年4月-21年10月の上昇ラインがサポート。21年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜くも再び戻ってきている。陽線は維持。

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VAMOS MEXICO

成長見通し下方修正、物価見通し上方修正、中銀は慎重

中銀は、今年の成長率見通しを下方修正し、物価上昇率見通しを引き上げた。今年の成長率は5.4%になると予想。従来は6.2%としていた。来年の見通しは3.0%から3.2%に上方修正した。ただ成長に関するリスクバランスは下振れ方向に傾いていると判断した上で、新型コロナウイルスのパンデミックや足元の感染抑制策、投入コスト上昇などがさらに深刻化するリスクを指摘した。物価上昇率は今年4Qの予想が5.7%から6.8%に切り上がった。物価に関するリスクバランスも悪化し、上振れ方向に傾いているという。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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