目次
▼22日(金)の為替相場
(1):本邦CPIは1年半ぶりプラス
(2):恒大のデフォルト懸念が和らぎ円売り優勢
(3):英小売は予想外の低下
(4):独PMIはまちまちの結果
(5):英PMIは予想を上回る
(6):パウエル議長発言でドル/円上昇後失速
22日(金)の為替相場
期間:22日(金)午前6時10分~23日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):本邦CPIは1年半ぶりプラス
日本9月消費者物価指数は日銀が注目するコア指数(除生鮮食)で前年比+0.1%と、1年半ぶりにプラスを記録。伸び率は予想通りだった。
(2):恒大のデフォルト懸念が和らぎ円売り優勢
経営難の中国不動産大手・恒大集団は、23日に猶予期限が到来するドル建て社債の利払い(8350万ドル)を実行したと伝わった。同社が債務不履行(デフォルト)の危機をひとまず回避した事で、円売りが優勢となった。
(3):英小売は予想外の低下
英9月小売売上高は前月比-0.2%と予想(+0.6%)に反して低下。低下幅は前月から縮小したものの、5カ月連続でマイナスとなった。
(4):独PMIはまちまちの結果
独10月製造業PMI・速報値は58.2(予想56.6)、同サービス業PMI・速報値は52.4(55.2)とマチマチの結果であった。なお、その後発表されたユーロ圏製造業PMI・速報値は58.5(予想57.1)、同サービス業PMI・速報値は54.7(55.4)だった。
(5):英PMIは予想を上回る
英10月製造業PMI・速報値は57.7(予想56.0)、同サービス業PMI・速報値は58.0(54.5)といずれも予想を上回った。
(6):パウエル議長発言でドル/円上昇後失速
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「我々は資産買い入れのテーパリング(段階的な縮小)開始へと順調に向かっており、経済がおおむね予想通りに展開すれば来年半ばまでに完了する見通しだ」と発言。「供給上の制約とインフレの高進は従来の想定より長期に及ぶ可能性が高く、来年になってもしばらく続くだろう」と述べた事もあって、一時ドルが反発。ただ、議長が「テーパリングを始める時が来たと考えているが、利上げの時期とは考えていない」と続けた事でドルは再び軟化した。
22日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:高値更新後の2日連続陰線が調整を誘うか
22日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。中国不動産大手・恒大集団の債務不履行(デフォルト)懸念が和らぐと114.21円前後まで強含んだものの、週末を前に114円台では戻り売り意欲が強かった。NY市場でも、米長期金利が低下する中でドル売り優位の展開となり、一時113.41円前後まで軟化した。
日足は114.70円前後の約4年ぶり高値を付けた後に2日連続の陰線引けとなっており、下値リスクがいくぶん高まっているように見える。10月の上げ幅(110.82円前後から114.70円前後)の38.2%押し水準にあたる113.22円前後で下げ止まるかが見どころとなりそうだ。仮に下抜ければ50%押し水準の112.76円前後まで調整の余地が広がる可能性もある。
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