目次
▼30日(木)の為替相場
(1):中国や豪州の経済指標への反応は限定的
(2):英GDPは速報値から上方修正
(3):独CPIは前月より伸びが加速
(4):米経済指標は強弱まちまち
(5):四半期末のロンドンフィキシングに絡む下落
30日(木)の為替相場
期間:30日(木)午前6時10分~1日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国や豪州の経済指標への反応は限定的
中国9月製造業PMIは49.6と市場予想(50.0)を下回り、2020年2月以来19か月ぶりに好不調の分岐点である50.0を割り込んだ。
なお、その後に発表された中小企業中心の中国9月財新製造業PMIは50.0と市場予想(49.5)を上回った。一方、豪8月住宅建設許可件数は前月比+6.8%と予想(-5.0%)に反して増加した。ただ、いずれも豪ドルの反応は小さかった。
(2):英GDPは速報値から上方修正
英4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比+5.5%へと上方修正(速報値+4.8%)された。
(3):独CPIは前月より伸びが加速
独9月消費者物価指数・速報値は前年比+4.1%と予想(+4.2%)には届かなかったが、前月の+3.9%から加速した。なお、これより前に発表された独9月失業率は5.5%、同失業者数は3.00万人減であった(予想5.5%、3.70万人減)。
(4):米経済指標は強弱まちまち
米新規失業保険申請件数は36.2万件と予想(33.0万件)に反して前週の35.1万件から増加した。一方、米4-6月期国内総生産(GDP)・確定値は前期比年率+6.7と改定値(+6.6%)から上方修正された。同個人消費も+11.9%から+12.0%へと修正された。
(5):四半期末のロンドンフィキシングに絡む下落
ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて四半期末に絡んだ実需のフローと見られるドル売り・円買いが強まった。ドル/円は、その後も米長期金利の低下を受けて軟調推移が続き、一時111.24円前後まで下落した。
30日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:新四半期初日の動きに注目
昨日のドル/円は年初来高値更新後に反落。欧州市場で112.08円前後まで上昇して昨年2月以来の高値を付けたが、NY市場に入ると下落に転じ一時111.24円前後まで軟化した。なお、ドルは対ユーロでは上昇するなど通貨によってマチマチの動きだった。対円でのドル安は四半期末に絡んだ持ち高調整などのテクニカルな売りと見られる。6日連続陽線の後に大陰線が出現した日足チャートの形状は調整局面入りを窺わせるが、四半期末の特殊フローによる大陰線だけに割り引いて考えるべきだろう。
米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)開始が視野に入る中、ドルの下値は限られると見られ、ドル/円は直近の上げ幅の38.2%押しにあたる110.95円付近がサポートになろう。
いずれにせよ、新四半期入り初日の本日の動きが重要と見られ、主要国の株価動向や米長期金利の動向に注目したい。米経済指標では、8月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)および、9月ISM製造業景況指数の結果が注目される。
注目の経済指標
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