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ペソ月末やや崩れる。年間では6位。政策金利は引き上げ(3か月連続月足陰線。21年6月-9月の上昇ラインがサポート出来るか)

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総括

ペソ月末やや崩れる。年間では6位。政策金利は引き上げ(3か月連続月足陰線。21年6月-9月の上昇ラインがサポート出来るか)

(年間、通貨6位、株価3位)

予想レンジ 5.2-5.7 

 (ポイント) 
*政策金利は予想通り引き上げ
*他に本日は9月企業信頼感指数や9月製造業PMIの発表もある
*国内経済指標はまずまず
*貿易収支は7月、8月と赤字が続いた
*中国はメキシコへTPP申請をアピールしている
*対米経済対話は前向きに進む
*郷里送金が経常収支を支える
*IMFの特別引出権の分配を政府が債務返済に使うか?
*ペソロングなら今年のパフォーマンスは良好
*米国への貿易依存度が高い
*年内の複数回の利上げ予想あり
*バイデン米大統領をメキシコへ招待する予定
*ペメックス格下げ
*外需は強いが内需は弱い
*2021年春以降、米国からの旅行者が激増している

(3会合連続利上げ ペソ上らず)
メキシコ中銀は9月30日の政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げ4.75%とした。利上げは予想通りで、3会合連続。ただ決定は4対1で、全会一致ではなかった。
中銀は声明で「物価押し上げにつながっている衝撃は一過性のものと見られるものの、その種類、規模、影響の範囲を踏まえると、価格形成とインフレ期待に対するリスクになる可能性がある」とし、こうしたリスクを回避するために利上げが必要と判断したと説明した。
メキシコの9月前半の消費者物価の前年比での上昇率は5.87%。中銀目標(3%の上下1ポイント)を大きく上回っている。中銀は4Qの物価見通しについて、総合インフレ率は6.2%、コアインフレ率は5.3%とし、それぞれ5.7%と5.0%から上方修正した。
 
(ペソ、月末に米株大幅下落を受けリスク回避で下げる)
9月のペソはリスク回避の流れでも比較的底堅かったが、月末は米株大幅下落を受けて、同じ高金利の南アランドやトルコリラに連れ安となった。中国の不動産大手「中国恒大」の債務危機や米国の景気減速、財政の崖問題、コロナ感染拡大、米株下落、米金利上昇、米株投資判断の引き下げ、米大統領支持率の低下などがあり世界全体でリスク回避の流れとなった。

(国内指標)
*鉱工業生産=7月はまずまずの結果で前年比7.3%増となった。予想は7%増、6月は13.5%増。建設、製造業部門の伸びが目立った。
*小売売上=7月小売売上は前年比9.9%増加した。6月の17.7%増からは縮小
*貿易収支=7月、8月と貿易赤字が続いた。8月は39億ドルの赤字。輸出が前年同月比43.3%と急増、輸入は9%の伸びに留まった。消費財の輸入が43.9%で主導した
*失業率=8月は4.3%と7月の4.4%、前年7月の5.3%から改善した。非雇用者は26.8万人減少し250万人、雇用者は550万人増加して5570万人となった

(経常収支は黒字で安定しているが)
やはり需給的には海外滞在のペキシコ人労働者の郷里送金が大きい。これで経常収支が2Qは黒字となりペソを安定させている。海外からメキシコの郷里へ送金すると、郷里の自治体が同額、郷里へ資金援助するシステムもあり、さらなる送金を促している。
ただ7,8月の貿易収支が赤字となったので3Qの経常収支に注目したい

(本日の指標)
9月企業信頼感指数や9月製造業PMIの発表もある

(来週の経済指標)
来週は9月消費者信頼感指数、9月消費者物価、

(中国、メキシコへTPP申請アピール)
中国の王毅国務委員兼外相は、メキシコのエブラルド外相と電話会談し、中国が環太平洋連携協定(TPP)に加盟申請したのは「対外開放を拡大する固い決意を示したものだ」とアピールした。TPP加盟国のメキシコが中国を支持するよう期待しているとみられる。
王氏は「中国は各国とともにTPPをより広範なものにするよう努力し、貿易と投資の自由化促進に積極的な役割を果たしたい」と述べた。中国は9月16日にTPP加盟を申請した。TPPの交渉参加には全加盟国の賛成が必要となっている。

テクニカル分析

3か月連続月足陰線

日足、9月は2度ボリバン下限に沈む。8月20日-9月30日の上昇ラインがサポート出来るか。9月29日-30日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
  週足、6月21日週-8月23日週の上昇ラインがサポート。7月5日週-9月13日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年7月の下降ラインが上値抵抗。3か月連続月足陰線。21年6月-9月の上昇ラインがサポート出来るか。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

ソフトバンクG出資のコンフィオ、メキシコ4番目のユニコーン企業に

 ソフトバンクグループが出資しているメキシコのフィンテック企業コンフィオは、直近の資金調達ラウンドで評価された企業価値が10億ドルを超え、同国4番目のユニコーン企業となった。
 コンフィオはソフトバンクGが参加した「シリーズE」ラウンドで1億1000万ドルを調達、評価額は13億ドルだった。2013年創業のコンフィオは、一般的な銀行から資金を十分に借り入れることができないことの多い中小企業向けに与信を行っている。同社は発表資料で、新たに集めた資金は商品提供の拡充や買収機会模索に充てると説明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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