目次
▼3日(金)の為替相場
(1):菅首相 総裁選出馬せず
(2):ユーロ圏サービスPMI 下方修正
(3):英サービスPMI 下方修正
(4):米雇用統計 冴えない結果に
3日(金)の為替相場
期間:3日(金)午前6時10分~4日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):菅首相 総裁選出馬せず
菅首相が今月行われる自民党総裁選に出馬しないとして退陣する事を表明。政局混乱を見込んでリスク回避の円買いが先行したものの、一転して円安へと流れが変化した。菅首相の退陣によって自民党が秋の衆院選で大敗するリスクが低下し、むしろ政局が安定するとの期待から日本株が上昇した事が円売りを促したと見られる。ただ、日本株はその後大幅に続伸したが、為替市場の円売りは続かなかった。
(2):ユーロ圏サービスPMI 下方修正
ユーロ圏8月サービス業PMI・改定値は59.0と速報値(59.7)から下方修正された。その後に発表されたユーロ圏7月小売売上高は前月比-2.3%と予想(±0.0%)を下回った。
(3):英サービスPMI 下方修正
英8月サービス業PMI・改定値は55.0と速報値(55.5)から下方修正されたが、ポンドの反応は小さかった。
(4):米雇用統計 冴えない結果に
米8月雇用統計の主な結果は、非農業部門雇用者数が23.5万人増、失業率は5.2%、平均時給前年比+4.3%であった。非農業部門雇用者数は市場予想(73.3万人増)を大幅に下回り、前月(105.3万人増)から伸びが急減速した。一方、失業率は5.2%と予想通りに前月(5.4%)から低下した。平均時給は、レジャー・接客業など比較的低賃金の業種で雇用が抑制された影響から予想(+3.9%)を上回る伸びとなった。非農業部門雇用者数の伸び鈍化を受けてドル売りが優勢になるとドル/円は109円台半ばまで下落したが、米長期金利が上昇したため下落ピッチは穏やかだった。雇用統計の冴えない結果を受けて米国株が小幅に弱含む中、クロス円は総じて方向感が出なかった。なお、米長期金利の上昇については、平均時給の伸びが加速した事からインフレへの警戒感が広がったとの見方が出ていた。
3日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:保ち合い 継続
3日のドル/円は、米8月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を大幅に下回った事から一時109.59円前後までドルが下落。終値は前日比約0.2%安の109.71円前後だった。日足チャートは4月23日の安値107.48円前後を起点に下値を結んだラインと、7月2日の高値111.66円前後を起点に上値を結んだラインで三角保ち合いを形成しており、米8月雇用統計もこの保ち合いを抜け出すきっかけにはならなかった。米8月雇用統計が米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)開始時期に関する決定打にならなかった以上、当面はドル/円相場の保ち合いも継続しそうだ。
本日時点で下値ラインは109.15円付近、上値ラインは110.20円付近にあると見られる。なお、本日は米国がレーバーデーの祝日でNY株式・債券市場は休場となる。このため、為替市場は動意に乏しい展開が見込まれる。
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