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ドル・円は伸び悩みか、日銀総裁談話で円売りも米利下げ観測がドル下押し

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、日銀総裁談話で円売りも米利下げ観測がドル下押し」

2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀総裁の資金供給に関する談話を好感した円売りが主要通貨を押し上げる見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が広がるなか、ドルを下押しする場面もありそうだ。

日銀の黒田総裁は本日午前、談話を発表し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場の混乱を抑えるため、金融市場調節や資産買い入れの実施により、潤沢な資金供給などで機動的に対応する方針を打ち出した。週末に発表された中国の製造業と非製造業のPMIは記録的な低水準となり、市場には先行きの世界経済を不安視するムードが広がっていたが、談話を受け日経平均株価はプラスに転じた。また、中国政府への政策期待も、リスク選好的な円売りを支援。ドル・円は値ごろ感による国内勢の買い戻しも強まり、108円台を回復した。

この後の海外市場でも、円売り先行で主要通貨は上昇基調が続く見通し。今晩は米経済指標のうち、ISM製造業景況指数が注目される。前回1月分は経済活動の拡大と縮小の境目である50を半年ぶりに上回るなど予想外の伸びを示し、景気拡大期待を後押しした。2月分は1月分より若干弱い内容が見込まれるものの、50以上を維持できれば前週大きく下げた米国株をある程度押し上げ、ドル買いを誘発しそうだ。ただ、FRBのパウエル議長は2月28日に緊急声明を発表し、追加利下げを示唆。それが株価の反転を好感したドル買いを抑える可能性もあろう。

通貨別分析

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