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S&P500見通し(10/2〜10/9)|金利5.3%と株益回り5.2%が並ぶ、雇用統計が決める7,820か7,600か 2026年10月2日

 

S&P500 見通し 2026年10月2日 テクニカル分析

作成日時:2026年10月2日 12時
予想期間:2026年10月2日〜10月9日

監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 小野直人

【この記事でわかること|SP500見通し】

  • SP500予想レンジ:7,500〜7,820ポイント
  • 上昇要因:米長期金利の低下、企業利益への安心感、AI関連株への買い
  • 下落リスク:米10年債利回りの一段の上昇、原油高、企業利益への懸念
  • 判断軸:雇用統計後の米長期金利と、来週以降に本格化する企業決算
  • テクニカル:7,673(25日線)・7,599(75日線)・7,558(100日線)

SP500は、高い金利に揺さぶられながらも、大きく崩れずに推移しています。

前回は、物価や賃金が落ち着き、米金利が低下すれば7,820ポイント突破を試す一方、金利が5.3%方向へ上昇すれば下値を試すとみていました。実際には、FRBの10月利上げ観測が後退したにもかかわらず、米10年債利回りは5.3%台まで上昇。来週は「FRBが利上げするか」より、長期金利そのものが落ち着くかが重要になりそうです。

物価指標は予想を下回る、それでも長期金利は5.3%台

8月PCE価格指数は前年比3.4%、コアPCEは3.0%と市場予想を下回りました。ただ、算出方法の変更で前年比が低く出た面もあり、改定後の7月と比べると前年比は横ばいです。

一方、米10年債利回りは10月1日に一時5.342%まで上昇しました。

背景には原油高、世界的な債券安、財政への警戒、AI・データセンター投資に伴う資金需要があります。短期の利上げ観測が後退しても、長期金利は下がりにくい状況です。

その流れが変わるかを確かめる最初の材料が、10月2日の米雇用統計です。

SP500見通すうえで重要な3項目|雇用統計・金利動向・原油価格

雇用統計で米金利は5.4%へ向かうか、5.1%へ戻るか

市場では、9月の非農業部門雇用者数が8万〜9万人程度の増加、失業率は4.1%が予想されています。ADP雇用統計は9万人増、新規失業保険申請件数も19.7万件と低水準で、企業が積極的に人を減らしている様子はまだみられません。

今回確認したいのは、雇用統計を受けて米10年債利回りが5.4%方向へ上昇するのか、それとも5.1%方向へ低下するのかです。

雇用や賃金が強ければ、金利上昇がSP500の重しになりそうです。反対に、予想近辺の結果で金利が5.1〜5.2%方向へ低下すれば、7,750〜7,780ポイントを試す余地が広がります。

ただ、雇用が大きく悪化すれば、初めは金利低下が株価を支えても、その後は景気や企業利益への不安が意識される可能性があります。

雇用統計の次は、企業利益へ市場の視線が移りそうです。本格的な決算シーズンは10月13日から始まりますが、米長期金利が5%台に乗せるなか、企業収益への影響はこれまで以上に重要になっています。

5%台の金利でも利益を伸ばせるか

SP500企業の2026年利益は前年比35%超の増加が見込まれる一方、予想PERは19.2倍まで低下しています。予想益回りは約5.2%で、米10年債利回りとほぼ同じ水準です。

もちろん、株式には将来の利益成長があるため、単純に「国債の方が有利」とは言えません。ただ、5%を超える国債利回りに対して株式が選ばれるには、それに見合う利益成長が必要になります。

今週もエヌビディアの大型自社株買いや、マイクロンの好決算を受けた半導体株の上昇が指数を支え、AI関連株への期待は残っています。ただ、これからは巨額の設備投資が本当に利益につながるのかも問われそうです。

その前に、原油高にも注意が必要です。

原油高も金利を下げにくくする

ブレント原油は週内に一時100ドルを超え、9月ISM製造業の価格指数も71.1から77.9へ上昇しました。

米10年債利回りが5.342%をつけたのはISM発表前ですが、原材料価格の上昇はインフレへの警戒を残し、金利を下げにくくする材料です。

来週は10月5日のISM非製造業でも、景況感とあわせて価格指数を確認したいところです。

SP500テクニカル分析|7,600ポイントを守れるか

SP500テクニカル分析 日足/移動平均線/14日RSI 2026年10月2日

SP500 日足/25・75・100日移動平均線/14日RSI 外為どっとコム「CFDネクスト」

SP500は高値を切り下げ、安値を切り上げる三角もち合いが続いています。RSIは54.6と中立圏です。

上値では25日移動平均線の7,673ポイント、その上は7,750〜7,780ポイント、さらに7,800〜7,820ポイントが抵抗帯です。

下値では75日移動平均線の7,599ポイントが重要です。割り込めば100日線の7,558ポイント、その下は7,500ポイント前後が次の目安です。

SP500の予想レンジ|7,500〜7,820ポイント

想定期間内のSP500は、7,500〜7,820ポイントを予想レンジとします。中心は7,600〜7,820ポイントです。

米10年債利回りが5.1〜5.2%方向へ低下すれば、7,750〜7,780ポイント、その先の7,820ポイントを試す余地があります。

反対に、金利が5.4%方向へ上昇するようなら、7,600ポイントを守れるかが重要です。割り込めば7,558ポイント、さらに7,500ポイントが意識されます。

すでに買い持ちの方は、まず7,600ポイントを維持できるかを確認したいところです。一方、売り持ちでは、7,820ポイントを明確に上抜けるかが一つの判断材料になりそうです。

足元では、金利上昇という重しと企業利益への期待が拮抗しています。値動きは不安定でも、どちらかの均衡が崩れるまではレンジを大きく抜けにくいとみています。

【あなたの見通しは?】

A.米金利上昇が重しとなり、7,600ポイントを下回る

B.金利と利益期待が拮抗し、7,600〜7,820ポイントで推移する

C.金利上昇が一服し、7,820ポイントを上抜ける

今後の重要経済指標・イベント

  • 10月2日(金) 21:30 米国 9月非農業部門雇用者数変化
  • 10月2日(金) 21:30 米国 9月失業率
  • 10月2日(金) 21:30 米国 9月平均時給
  • 10月5日(月) 23:00 米国 9月ISM非製造業景況指数
  • 10月6日(火) 21:30 米国 8月貿易収支
  • 10月7日(水) 08:00 米国 ダラス連銀総裁発言
  • 10月7日(水) 27:00 米国 FOMC議事要旨(9月15・16日開催分)
  • 10月8日(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 10月9日(金) 23:00 米国 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。