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S&P500見通し(9/18〜9/25)|米金利5%が壁、米中首脳会談で7,800ポイントを試せるか 2026年9月18日

 

S&P500(SP500) 見通し7,800ポイントを試せるか 2026年9月18日

作成日時:2026年9月18日 11時
予想期間:2026年9月18日〜9月25日

監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 小野直人

【この記事でわかること|SP500見通し】

  • 今後1週間(9月18〜25日)のSP500の予想レンジ:7,450〜7,800ポイント
  • 上昇要因:米国債入札の順調な消化による米10年債利回りの5%割れ、米中首脳会談での通商・レアアース問題や中東情勢の緊張緩和
  • 下落リスク:米10年債利回りの5%超え、ディーゼル高による物流・生産コストとインフレ圧力、米景気の強さを背景とした高金利の長期化
  • 重要な分岐点:7,667ポイント(25日線)・7,563ポイント(75日線)・7,535ポイント(100日線)・7,500ポイント・7,450ポイントの攻防。SP500だけでなく、米国株の影響が大きいオルカンを見るうえでも注目

連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したいま、SP500の見方は市場でもきれいに割れています。「高金利を織り込みながら下値を保った」と評価する向きがある一方、「米10年債利回り5%が定着すれば株価指数の上値は重い」と構える向きもあります。当社のベースシナリオは、7,450〜7,800ポイントのレンジ内で下値を固めながら25日移動平均線の回復を試す展開ですが、これはあくまで一つの視点です。

見通しを左右する判断軸は、米10年債利回りが5%前後に定着するかどうか。そこに米中首脳会談とディーゼル価格が絡みます。すでに買い持ち・売り持ちのポジションをお持ちの方も、これから入る方も、この3つのうち自分はどれを最も重く見るのかを意識しながら読み進めていただくと、ご自身のシナリオが組み立てやすくなるはずです。

個人投資家に人気のオルカンなど全世界株式も米国株の影響を大きく受けます。予想期間は米金利、米中首脳会談、ディーゼル価格の3点を中心に確認します。

予想レンジ:7,450〜7,800ポイント

今週のS&P500振り返り|FOMCはタカ派でも7,500ポイントを維持した米国株

9月11〜17日は、米10年債利回りが一時5%を超えるとSP500が軟調となり、17日に利回りが4.93〜4.95%程度へ低下すると、SP500は1.14%高の7,637.74ポイントまで反発しました。長期金利の5%割れが株価を支える構図が鮮明になっています。

まずは、前週に警戒していた高金利とAI関連株の売りが、実際の相場でどう表れたかを振り返ります。

前回は7,400〜7,750ポイントを予想し、米金利上昇とAI大型株の選別売りを警戒していました。

14日は米10年債利回りが一時5%を上回る一方、AI企業トップによる開発ペース減速論を受けて半導体株が急落し、フィラデルフィア半導体株指数は5.9%下落しました。翌15日には10年債利回りが5.041%まで上昇し、2007年以来の高水準を付けています。

16日のFOMCでは政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%としました。さらに、金利見通しを提出した18人のうち16人が年内に少なくとももう1回の利上げを想定しています。

それでもSP500は7,500ポイントを維持しました。悪材料が少なかったというより、高金利を織り込みながら下値を保ったと読むこともできます。売り持ちの方にとっては「これだけのタカ派でも崩れなかった」事実、買い持ちの方にとっては「崩れなかったが戻りも限定的だった」事実、どちらも同じ週に起きています。

大きなイベントを通過した以上、次は追加利上げの有無以上に、長期金利そのものが高止まりするのかが問われます。

S&P500来週の見通し|米金利・米中首脳会談・ディーゼル高が影響

10年債利回り5%が最大の判断軸になる理由

FOMC後の焦点は、10年債利回りが5%前後に定着するかです。

米景気の底堅さは企業業績を支える一方、インフレや高金利の長期化を意識させます。加えて、AI関連の設備投資や米国債の供給も長期金利を押し上げる要因です。強い景気が株価指数にとって追い風にも向かい風にもなり得る点が、今の相場を読みにくくしています。

予想期間には22日の2年債、23日の5年債、24日の7年債入札があります。入札が順調なら金利低下を通じてSP500には追い風となる一方、需要が弱く10年債利回りが再び5%を明確に上回れば、株価の上値を抑えそうです。

この金利要因に加え、来週は市場心理を大きく変え得る外交イベントも控えています。

米中首脳会談と中東情勢、リスクオンにつながるか

9月24日にはトランプ米大統領と習近平国家主席の首脳会談が予定されています。AI・半導体、レアアースなど重要鉱物、通商政策に加え、中東情勢も重要な論点です。

16日の中国・イラン外相会談では、王毅外相が米国とイラン双方に自制を求め、イスラマバード覚書への復帰やホルムズ海峡の早期再開を促しました。翌17日の王毅外相とルビオ米国務長官の電話会談でも中東情勢が取り上げられ、米中のハイレベル交流に向けた準備が進められています。

さらに中国は、サウジアラビアからの要請を受け、イランに対してフーシ派の抑制に協力するよう働きかけたとも報じられています。

米中関係の融和と中東情勢の緊張緩和が同時に進めば、

供給不安後退 → エネルギー価格低下 → インフレ懸念後退 → 米金利低下

という流れが期待でき、SP500にはリスクオン材料となります。一方で、台湾や先端技術を巡る対立が強まる可能性も残っており、会談そのものが両方向のリスクを抱えている点は押さえておきたいところです。

中東情勢が改善しない場合は、すでに高騰しているエネルギー価格が再び市場の重しになります。なかでも今回は、原油以上に石油製品の逼迫が気になります。

原油以上に気になるディーゼル高とインフレ圧力

原油も高水準です。17日の終値はBrentが104.82ドル、WTIが101.91ドルと、ともに100ドルを超えています。ただ、サウジアラビアの迂回供給などから、原油供給への最悪の懸念はいったん後退しました。

一方、ディーゼルなど石油製品の逼迫は続いています。ロシアや中東の製油所障害に加え、精製能力にも余裕が乏しく、米ディーゼル価格は6ドルを超える高値圏です。

ディーゼルはトラック輸送、農業、建設、製造などで幅広く使われるため、

ディーゼル高 → 物流・生産コスト上昇 → 仕入れ価格上昇 → 最終価格への転嫁

と波及しやすいのが特徴です。

原油が下落してもディーゼル高が続けば、企業利益とインフレの双方への圧力は残ります。原油価格の見出しだけを追っていると見落としやすい論点で、ここを重視するかどうかで見通しは変わってきます。

テクニカル分析|7,535〜7,563ポイントの支持帯と25日移動平均線

SP500テクニカル分析 日足/移動平均線/14日RSI 2026年9月18日

SP500 日足/25・75・100日移動平均線/14日RSI 外為どっとコム「CFDネクスト」

※以下のテクニカル水準は、添付の当社CFDチャート基準です。現物SP500の終値とは価格系列が異なる場合があります。

25日移動平均線は7,667ポイント付近にあり、まずここが戻りの壁です。上抜ければ7,700ポイント、その先は7,750〜7,800ポイントが視野に入ります。

下方向では、75日線7,563ポイントと100日線7,535ポイントが重要な支持帯です。ここを割り、さらに7,500ポイントを下回れば、7,450ポイント方向への調整を警戒します。

14日RSIは41.2で、まだ売られ過ぎではありません。反発待ちの方にとっては「押し目として浅い」、下落を見込む方にとっては「まだ下げ余地がある」と読める水準です。

S&P500見通しの視点とシナリオの組み立て方

筆者のメインシナリオは、7,450〜7,800ポイントのレンジ内で下値を固めながら、25日移動平均線の回復を試す展開です。

上方向へ修正する条件:米国債入札が順調で10年債利回りが5%を下回って推移し、米中首脳会談で通商や中東情勢の緊張緩和が意識される場合です。この場合は7,750〜7,800ポイントを試す余地が出てきます。

下方向へ修正する条件:ディーゼル高や強い米景気を背景に10年債利回りが再び5%を明確に上回り、100日線7,535ポイントを割り込む場合です。この場合は7,500〜7,450ポイントへの下落を想定します。

これは一つの見方にすぎません。「金利を最重視するのか」「首脳会談の結果を待つのか」「エネルギー価格の粘りを見るのか」で、同じ材料からでも違う結論が出ます。

SP500だけでなく、米国株の影響が大きいオルカンを見るうえでも、予想期間は「米10年債5%」「米中首脳会談」「ディーゼル価格」が重要になりそうです。

予想レンジ:7,450〜7,800ポイント

【あなたの見通しは?】

A.米国債入札が順調に消化され、米中首脳会談も融和的。10年債利回りが5%を下回って推移し、SP500は25日線7,667ポイントを回復して7,750〜7,800ポイントを試す

B.金利も外交も決め手を欠き、7,535〜7,667ポイントのレンジで方向感が出ないまま推移する

C.ディーゼル高と強い米景気で10年債利回りが再び5%超え。100日線7,535ポイントを割り込み、7,500〜7,450ポイントへ下落する

今後の重要イベント(9月21日〜25日、日本時間)

  • 9月21日(月) 米国 19:30 シカゴ連銀グールズビー総裁発言
  • 9月22日(火) 国連総会一般討論が開始
  • 9月22日(火) 米国 23:00 9月リッチモンド連銀製造業指数
  • 9月22日(火) 米国 23:05 NY連銀総裁発言
  • 9月22日(火) 米国 26:00 2年債入札
  • 9月23日(水) 米国 22:45 9月製造業・サービス業PMI速報値
  • 9月23日(水) 米国 26:00 5年債入札
  • 9月24日(木) 米中首脳会談(予定)
  • 9月24日(木) 米国 21:30 新規失業保険申請件数
  • 9月24日(木) 米国 23:00 8月新築住宅販売件数
  • 9月24日(木) 米国 26:00 7年債入札
  • 9月25日(金) 米国 21:30 8月耐久財受注
  • 9月25日(金) 米国 23:00 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。