
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2026年2月19日 19時00分
日本全国CPI、イギリス小売売上高、アメリカ10-12月期GDPほか
日本:1月全国消費者物価指数(CPI)前年比(8:30発表)
前回2.1%から1.6%への大幅な鈍化が予想されており、物価上昇が一服する中で「基調インフレの粘り」が確認できるかが焦点となります。
発表数値の確認
- 【前回(12月分)】 2.1%
- 【市場予想(1月分)】 1.6%
注目ポイント
市場予想では、エネルギー価格の落ち着きや政府の補助金効果、さらに食品価格の上昇ペース鈍化を背景に、ヘッドライン(総合指数)の伸び率は1.6%まで低下する見通しです。
しかし、日銀が重視しているのは一時的な要因を除いた「サービス価格の粘着性」と見られます。ヘッドラインの数字が下がったとしても、人件費を反映しやすいサービス価格が高止まりしていれば、日銀が目指す「賃金と物価の好循環」は崩れていないと判断される可能性があります。
インフレの鈍化が一時的なものに留まるのか、それとも基調として弱まっているのか。この判断が、日銀による政策正常化(追加利上げ等)のペースを左右する重要な要素となります。
FX視点(市場反応)
- 強い結果(予想超・サービス価格上昇): 全体の数値が予想を上回る、あるいは内訳でサービス価格の強さが確認された場合、インフレの粘着性が意識されそうです。日銀の正常化期待(追加利上げ観測)が高まり、円買い(ドル円の下落)圧力が強まる展開が予想されます。
- 弱い結果(予想通り・減速鮮明): インフレ目標2%割れが定着し、基調的な弱さが意識されると、日銀が政策修正を急ぐ必要性が低下したと受け止められる公算です。円金利の低下とともに、円売り(ドル円の上昇)で反応しやすい地合いとなります。
イギリス:1月小売売上高(前月比)(16:00発表)
前回12月の0.4%増から、1月は0.2%増へと伸びが鈍化する見通しです。高金利の影響が続く中で、英国経済の要である個人消費が底堅さを維持できるかが焦点となります。
発表数値の確認
- 【前回(12月分)】 0.4%
- 【市場予想(1月分)】 0.2%
注目ポイント
英国ではインフレ率の低下に伴い、実質賃金(物価変動を加味した賃金)が回復傾向にあり、これが個人消費の下支え要因となっています。一方で、これまでのBOE(イングランド銀行)による利上げ効果が住宅ローン金利の高止まりを通じて家計を圧迫しており、消費意欲には不透明感もくすぶっています。
1月の結果が予想通りプラス圏を維持できれば、景気後退(リセッション)懸念が和らぎ、経済のソフトランディング期待が高まると考えられます。しかし、予想を下回ってマイナス転落となれば、消費の冷え込みが意識され、BOEに対する早期利下げ要求が強まるおそれがあります。
FX視点(市場反応)
- 強い結果(予想超・0.3%以上): 消費の堅調さが確認されれば、インフレ圧力の根強さと結びつけられ、BOEの利下げ観測が後退する可能性があります。金利先高観からポンド買い(ポンドドル・ポンド円の上昇)で反応しやすい相場つきとなりそうです。
- 弱い結果(予想未達・マイナス): 個人消費の失速が嫌気され、英国経済の停滞懸念が強まることが想定されます。BOEがハト派(利下げ容認)に傾くとの見方から、ポンド売り(下落)圧力が強まるシナリオが意識されます。
アメリカ:10-12月期 四半期実質GDP(速報値)(22:30発表)
前期(7-9月期)の4.4%という高い伸びから、今回は2.8%への減速が予想されています。最大の焦点は、この数値がFRBが12月時点で描いた「減速シナリオ」と整合するか、それとも「経済が強すぎてインフレが再燃するリスク」を示唆するかです。
発表数値の確認
- 【前回(7-9月期)】 4.4%
- 【市場予想(10-12月期)】 2.8%
注目ポイント
FEDは昨年12月のFOMC(経済見通し)で、2025年の成長率見通しを上方修正しつつも、長期的には潜在成長率(1.8%程度)へ収束していくソフトランディングを描いていました。しかし、今回の市場予想2.8%という数字は、減速しているとはいえ、依然として潜在成長率を大幅に上回る「高成長」と言えます。
もし予想通り(あるいはそれ以上)の強い結果となれば、FEDが想定していた以上に需要が強く、「インフレ圧力が消えにくい環境」が続いていることを示唆することになります。これは、市場が織り込み始めている「2026年の利下げペース」が、FEDの想定よりもさらに緩やかになる(=高金利がより長く続く)リスクを高める要因となり得ます。
逆に、2%台前半や1%台まで急減速していれば、FEDの狙い通りに経済が冷え込み、インフレ懸念が後退する「適温相場」への期待に繋がる可能性があります。
FX視点(市場反応)
- 強い結果(予想超・3%台など): FEDの見通し(SEP)を上回る経済の強さが確認される形となります。「需要過多=インフレ再燃」のリスクから、年内の利下げ期待が剥落。米金利の急上昇とともに、ドル買い(ドル円の上昇)で強く反応する公算が大きいと見られます。
- 弱い結果(予想下振れ・2.0%付近): FEDが目指すソフトランディング(適度な減速)の範囲内と解釈されるでしょう。過度なインフレ警戒感が和らぎ、米金利は低下しやすいものの、景気後退懸念まではいかないため、ドル売り(下落)は限定的で「株高・適度なドル安」となる可能性があります。

※Bloombergのデータを基に作成
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