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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円)「豪CPIはRBAの利上げ期待を高められるか」ハロンズ FX 2026/6/20 

執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は113.16円前後、NZドル/円は93.44円前後で取引が開始されました。
週前半は中東情勢を巡る懸念の後退や原油価格の落ち着きを背景に底堅く推移しましたが、その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場予想以上にタカ派的な内容と受け止められたことで米ドル高が進行。対米ドルで豪ドルやNZドルが売られたことから、両通貨とも上値の重い展開となりました。もっとも、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことで世界的に株価が上昇するなど、リスクオンの動きとなったことで下値も限定的となり、週を通して豪ドル/円は112.48円前後~113.55円前後、NZドル/円は92.49円前後~93.81円前後と、ともに狭いレンジ内での値動きとなりました(執筆時)。

RBAの注目は雇用よりインフレ

豪準備銀行(RBA)は16日に開催した金融政策会合で政策金利を現行の4.35%に据え置きました。同時に公表された声明では「これまでの利上げに対する反応と原油供給途絶の影響を評価する間、政策金利目標を据え置くことが適切であると判断した」としつつ、「必要に応じて政策金利目標をさらに引き上げることを含め、その目標達成のために必要と判断されるあらゆる措置を講じる」と表明しました。この結果、金利先物ではRBAの年内利上げの織り込みが50%程度から60%程度へ上昇しています。
来週は24日に豪5月消費者物価指数、25日には豪5月雇用統計が発表されます。RBAの責務には「完全雇用の維持」もあります。しかし、16日のRBA声明では労働市場について「4月の失業率は予想を上回ったものの、その他の労働市場指標は比較的堅調に推移している」と認識が示されるにとどまり、現時点ではインフレへの警戒が労働市場への懸念よりも強いことが見て取れます。そのため、市場の注目は豪5月CPIに向いています。4月は豪政府が燃料価格高騰への緊急対応として4月1日から導入した燃料減税の影響もあり前年比+4.2%と3月(+4.6%)から伸びが鈍化していましたが、コアCPIに当たるCPIトリム平均は 3月の+3.3%から+3.4%へと伸びが加速。豪州のインフレ圧力が根強いことが示唆されていました。豪政府の燃料減税は6月末まで続きますので、エネルギー価格の伸びは抑えられていることが予想されますが、エネルギー価格上昇の二次的な影響が他分野にも広がっている兆候が示されるか注目されます。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、日足一目均衡表の雲がサポートとして機能しました。来週も引き続き雲が下支えとして意識されそうです。同線を下抜けた場合は、4月30日安値(111.32円前後)が次の下値目途として意識されそうです。一方、上値は一目均衡表基準線が目先のレジスタンスとして意識されそうです。この水準を上抜けることが出来れば、6月2日高値(114.91円前後)を目指す動きとなりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:111.000-114.500、NZD/JPY:91.500-94.000

6/22週のイベント:

06/24 (水) 10:30 豪 5月消費者物価指数(CPI)
06/25 (木) 10:30 豪 5月新規雇用者数
06/25 (木) 10:30 豪 5月失業率

一言コメント:

サッカーW杯、日本対オランダは終了間際に引き分けに持ち込みました。息子も朝5時に起きて引き分けを見届けてから登校。今週末は日本の第2戦(チュニジア戦)が日曜日のお昼にキックオフですが、残念ながら息子のサッカーの試合もありオンタイムでは見ることが出来ません。チームの親御さんに、結果の話をしないようにお願いしています。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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