
【ユーロ円週間予想】173円台を回復して引ければ下値リスクがやや後退、171円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯。
直近の日足は実体が小さい陰線引けとなりましたが、下げエネルギーの強いものではなく、また日足の下値抵抗も守った状態です。一方で、172.40-50,173.00-10にやや強い抵抗が出来ており、これらをしっかり上抜けて終えるまでは下値リスクを残した状態です。また、171.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。171.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は、新たな下落リスクが点灯、170円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に173.00-10の抵抗を上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、173.40-50,173.80-90の抵抗を全てクリアして174円台に乗せて終えた場合は、新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなり、昨年付けた175円台の抵抗をクリアしつつ、176~177円方向への一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は172.40-50,172.70-80,173.00-10,173.40-50,173.80-90に、下値抵抗は171.70-80,171.50-60,171.00-10,170.10-20にあります。21日移動平均線は171.85に位置しており、これを上抜けた位置で終えていますが、“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は166.18と163.92に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、実体が小さい陰線で終え、週初の寄り付き水準近くに戻して越週しました。単体では下げエネルギーの強いものではなく、また下値を切り上げる流れを維持していますが、4手前の大陰線が上値を抑え込んでおり、下値リスクを残した状態です。現状は5月に付けた161.09を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足のサポートラインが171.80-90に位置していますが、これを割り込んで越週した場合は、下値リスクが点灯、169.80-90の抵抗を下抜けて越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が高くなり、168円台の下値抵抗の強さを確認する動きへ。さらに168円を割り込んで越週した場合は、今年3月に付けた154.80と5月に付けた直近安値161.09を結ぶ中期的なサポートラインを下抜けて、165円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は173.00-10,173.80-90,174.00~174.20,175.40-50に、下値抵抗は171.70-80,169.80-90,168.10-20にあります。31週、62週移動平均線は164.80と164.07に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
今週の戦略は、ユーロ買いは171.70-80で軽く押し目買い。損切りは171.30で浅めに一旦撤退です。売りは172.40-50で戻り売り。損切りは173.20で撤退です。
上値は、172.40-50,172.70-80,173.00-10に強い抵抗がありますが、全てクリアして終えれば下値リスクがやや後退、173.40-50,173.80-90,174.00~174.20の抵抗を全てクリアして終えた場合は、“強気”の流れに戻して昨年付けた175.42をクリアしつつ一段の上昇に繋がり易くなります。この場合でもドル全面安の中でドル/円の上値が抑えられる可能性があることから、ユーロ/円も急伸にも繋がり難いと見られます。下値は、172.00-10に軽い抵抗が171.70-80,171.50-60,171.10-20に強い抵抗がありますが、全て切り崩して171円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、170.60-70,170.10-20の抵抗を下抜け、170円を割り込んで終えた場合は、調整下げ局面入りの可能性が高くなり168円台にある中期的な下値抵抗の強さを確認する動きへ。さらに168円割れで終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して164~166円ゾーンにある中期的な下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。

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