【週間イベント】
4地域の今後1週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平
目次
▼北米(米国・カナダ)
注目は米8月雇用統計、利下げ観測に変化は?
▼アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
中国景気懸念はやや後退
▼新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
トルコ、年内利下げ観測がくすぶる
北米(米国・カナダ)
重要イベント
9/30☆パウエルFRB議長講演
10/1☆米9月ISM製造業景況指数
10/1☆米8月JOLTS求人件数
10/1◎クックFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
10/1◎バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁講演
10/2☆米9月ADP全国雇用者数
10/2◎ハマック米クリーブランド連銀総裁応援
10/2◎ボウマンFRB理事講演
10/3☆米新規失業保険申請件数
10/3☆米9月ISM非製造業景況指数
10/3◎ボスティック米アトランタ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
10/4☆米9月雇用統計
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
次回11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅について、米先物金利市場では50bp(0.50%ポイント)および25bpの織り込みがほぼ半々となっています。来週は連邦準備制度理事会(FRB)が注目する米9月雇用統計など雇用関連指標が複数発表されます。これらの結果を受けて市場の利下げ幅に対する見方に変化があるかが焦点となるでしょう。
北米のイベント
欧州(ユーロ圏・英国)
重要イベント
9/30◎英4-6月期GDP・改定値
9/30☆独9月消費者物価指数・速報値
9/30☆ラガルドECB総裁講演
10/1☆ユーロ圏9月消費者物価指数・速報値
10/1◎ユーロ圏月失業率
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
ドイツ経済の減速傾向が明らかになっている中、市場では欧州中銀(ECB)による10月理事会での利下げ観測が強まっています。そうした中で、来週に発表される独、ユーロ圏の9月消費者物価指数(CPI)・速報値の結果に注目が集まります。
欧州のイベント
アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
重要イベント
9/30☆中国9月製造業PMI
9/30☆中国9月財新製造業PMI
9/30◎中国9月財新サービス業PMI
10/1◎日本7-9月期日銀短観
10/1☆日銀金融政策決定会合における主な意見(9月19-20日分)
10/1◎豪8月小売売上高
10/3◎豪8月貿易収支
10/3◎野口日銀審議委員講演
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
中国人民銀行が金融緩和措置と不動産市場支援策などの景気刺激策を発表。また、中国政府が大手国有銀行に資本注入を検討などが伝わっています。これらを受けて中国の景気を巡る懸念はやや和らいでいます。そうした中で、30日の中国9月PMIが注目されるでしょう。
アジア・オセアニアのイベント
新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
重要イベント
9/30◎南ア8月貿易収支
10/1◎トルコ9月製造業PMI
10/2◎メキシコ9月製造業PMI
10/3◎トルコ9月消費者物価指数
10/4◎メキシコ8月失業率
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
トルコ中銀は「インフレリスクに注意を払いつつインフレ基調が大幅かつ持続的に低下し、インフレ期待が予想範囲に終息するまで(引き締めを)維持する」と表明しました。それでも市場の一部には年内の利下げ観測がくすぶっています。将来的な利下げを巡り3日の9月CPIに関心が寄せられます。
新興国のイベント
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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