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ユーロ円186円・ポンド円215円に向けた動き拡大|タカ派姿勢転換への過信は禁物 来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) ハロンズ FX 2026/3/28 #外為ドキッ

 

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2026年3月27日 17時00分

 

ユーロ円・ポンド円は円とドルの狭間でレンジプレイ

ユーロ円・ポンド円は方向性が定まりませんでした。イランを巡りトランプ米大統領の発言が二転三転したことでドルや円が右往左往すると、その動きにユーロ円やポンド円も振り回されました。結果的にユーロ円は183.187円~184.599円、ポンド円は211.584円~213.311円と方向感のみいだしにくいレンジでの推移が続きました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

中東リスクと原油高、金融政策に両方向のバイアス

■ユーロの見通し

来週のユーロ円は、エネルギー高によるインフレ懸念を背景に、ECBの政策スタンスが従来より引き締め寄りに意識されやすく、下値は支えられやすい展開となりそうです。本邦の交易条件悪化に伴う円安トレンドも後押しとして、史上最高値である186.87円(2026年1月23日)に迫る展開が考えられます。ただ、ECB理事会メンバーからも拙速な利上げに慎重な発言が出ており、ECBが明確にタカ派へ転換したと決めつけるのは早いでしょう。

また、中東情勢の緊張が過度に高まった場合、リスク資産への調整圧力が強まり、ユーロ円が下落する展開も考えられます。しかも、上昇ペースより下落ペースの方がはるかに速いとみられるため、最も警戒すべきは上下方向に動き出す際の速度と値幅が非対称的である点かもしれません。

 

■ポンドの見通し

来週のポンドについては、独自材料が少ない中、他地域の経済指標や中東情勢を見極めながらの振幅となりそうです。英中銀(BOE)についても、市場では利上げ観測が強まっていますが、中銀自身が明確に引き締め方向へ傾いたとまでは言いにくく、中東情勢の行方次第で慎重姿勢が意識される可能性があります。

中東情勢の混乱が一気に高まり成長減速への懸念が強まれば、エネルギー価格上昇による利上げよりも、景気下支えのための流動性供給を求める声が強まることも考えられます。こうした状況では、ポンド円は方向感が出にくい展開が続くかもしれません。

ただ、円安トレンドがなかなか反転の兆しを見せないため、日本当局の動向には引き続き警戒が必要です。

■ 2024年4月下旬〜5月初旬(約9.7兆円規模)

  • 介入の背景:ドル円160円突破を受けたパニック抑制。
  • ドル円 :約160.20円付近 → 151.80円台へ(約8.4円の下落)
  • ユーロ円 :約171.50円付近 → 164.00円台へ(約7.5円の下落)
  • ポンド円 :約200.60円付近 → 192.10円台へ(約8.5円の下落)
  • 値動きの特徴:短時間で大きく下げたが、日米金利差を背景にリバウンドも早い。

■ 2024年7月中旬(約5.5兆円規模)

  • 介入の背景:米CPI発表後のドル安局面に乗じた「追撃」介入も。
  • ドル円:約161.76円付近 → 157.30円台へ(約4.6円の下落)
  • ユーロ円:約175.40円付近 → 171.50円台へ(約3.9円の下落)
  • ポンド円:約208.10円付近 → 200.50円台へ(約7.6円の下落)
  • 値動きの特徴:介入直後に日銀の利上げ(7/31)も重なり、単なる調整を超えた「円高トレンド」の起点に。

■ 介入実績から見る分析ポイント

  • クロス円の反応度:ドル円以上にポンド円などのクロス円は、介入時の「円単位」での値幅が大きくなる傾向。
  • 介入手法の変化:「価格水準の防衛」から、「トレンドの加速」を狙った手法へ進化。
  • 政策連動の重要性:介入の効果を持続させるには「日銀の金融政策(利上げ期待)」との連動が不可欠。

※2024年の介入時の主要通貨ペアの動向

ユーロ円とポンド円のテクニカル分析

ユーロ円:185〜186円を試す展開か

ユーロ円は中長期的な上昇トレンドを維持しており、直近の調整を終えて再び上値を試す強気の形状を示しています。メインシナリオでは、100日移動平均線のサポートを背景に184.50円の抵抗突破を目指し、抜ければ185円台後半が視野に入ります。一方、サブシナリオでは184.50円付近でいったん抑えられ、15日線(183.60円前後)との間で短期的に揉み合う可能性がありますが、下値は切り上がっており押し目買いが入りやすい環境です。
全体として強気地合いが続くため、戦略は買い(ロング)優勢で、184.50円突破後の順張り、または15日線付近までの押し目買いが有効と考えます。損切りは100日線(182.85円付近)を明確に割り込む水準が目安となりそうです。

 

■ポンド円:215円目指した買い戦略
ポンド円は中長期的に強い上昇トレンドを維持しており、直近の調整を経て再び上昇の勢いを取り戻しつつある強気のチャート形状です。メインシナリオでは、15日移動平均線を下値支持としながら直近高値の214円を目指す展開が見込まれ、RSIにも過熱感がないため上値余地があります。一方、サブシナリオでは214円付近で上値を抑えられ、15日線(212.40円前後)まで押し戻される可能性があるものの、大局的には押し目買いが入りやすい状況とみられます。
トレード戦略は買い(ロング)が優勢で、現在価格から214〜215円を狙う順張り、または15日線割れの212.00円付近までの調整を待って押し目買いを狙う形が考えられます。損切りは100日線(約209.80円)を明確に割り込む水準が目安となります。

【ユーロ円チャート 日足】

ユーロ円 日足/15日・100日移動平均線/RSI(14日) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

ユーロ円 日足/15日・100日移動平均線/RSI(14日) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

 

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:180.000-186.000(介入がなかった場合を想定)

【ポンド円チャート 日足】

ポンド円 日足/15日・100日・200日移動平均線/RSI(14日) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

ポンド円 日足/15日・100日・200日移動平均線/RSI(14日) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

 

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:209.000-216.000(介入がなかった場合を想定)

2026年3月30日~4月3日の重要経済指標・イベントスケジュール

3/30(月)

  • 8:50|日本|金融政策決定会合における主な意見(3月18・19日分)
  • 23:30|アメリカ|パウエルFRB議長、発言
  • 翌5:00|アメリカ|NY連銀総裁、発言

3/31(火)

  • |ユーロ|3月消費者物価指数(HICP速報値)
  • 8:30|日本|2月失業率
  • 8:30|日本|3月東京都区部消費者物価指数
  • 15:00|イギリス|10-12月期GDP(改定値)
  • 16:55|ドイツ|3月失業率
  • 23:00|アメリカ|3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
  • 23:00|アメリカ|2月JOLTS求人件数
  • 翌1:00|アメリカ|シカゴ連銀総裁、発言
  • 翌4:00|アメリカ|バーFRB理事、発言

4/1(水)

  • 6:10|アメリカ|ボウマンFRB理事、発言
  • 8:50|日本|1-3月期日銀短観
  • 21:15|アメリカ|3月ADP雇用統計
  • 21:30|アメリカ|2月小売売上高
  • 22:05|アメリカ|セントルイス連銀総裁、発言
  • 23:00|アメリカ|3月ISM製造業景況指数

4/2(木)

  • 8:50|日本|対外・対内証券売買契約等の状況
  • 21:30|アメリカ|新規失業保険申請件数

4/3(金)

  • ドイツ|休場
  • イギリス|休場
  • アメリカ|株式市場は休場、債券市場は短縮取引
  • 21:30|アメリカ|3月雇用統計

 

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


一言コメント

中東情勢の混乱が拡大しなければよいのですが、これ以上のガソリン価格上昇は勘弁して欲しいです。

 
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