FX/為替「注目のFX週間イベント 来週の為替はどう動く？」9/2～9/8

【週間イベント】

4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。

執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　研究員　宇栄原宗平

目次

▼北米（米国・カナダ）
利下げ幅を探る上で米雇用統計を最重要視

▼欧州（ユーロ圏・英国）
ECB利下げを巡り、ドイツ鉱工業生産が材料視される可能性も！？

▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
豪四半期GDPに注目

▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
トルコCPIに関心集まる

北米（米国・カナダ）

重要イベント

9/3☆米8月ISM製造業景況指数
9/4◎米7月貿易収支
9/4☆カナダ中銀政策金利
9/4◎米7月JOLTS求人件数
9/4◎米地区連銀経済報告（ベージュブック）
9/5☆米8月ADP全国雇用者数
9/5☆米新規失業保険申請件数
9/5☆米8月ISM非製造業景況指数
9/6◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
9/6◎カナダ8月雇用統計
9/6☆米8月雇用統計
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長は、米ジャクソンホール会議で「労働市場のさらなる減速は歓迎しない」などと発言をしています。9月連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ幅を探る上で6日の米8月雇用統計の結果が最重要となるでしょう。

北米のイベント

欧州（ユーロ圏・英国）

重要イベント

9/5◎ユーロ圏7月小売売上高
9/6◎独7月鉱工業生産
9/6◎ユーロ圏4-6月期GDP・確定値

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

独IFO経済研究所は、ドイツ企業の景気見通しが２月以来の低水準となっており、ドイツ経済はますます危機に陥っているとの見解を示しました。欧州中銀（ECB）による９月利下げをめぐり、ドイツの7月鉱工業生産が材料視される可能性があります。

欧州のイベント

アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）

重要イベント

9/2☆中国8月財新製造業PMI
9/4☆豪4-6月期GDP
9/4◎中国8月財新サービス業PMI
9/5◎日本7月現金給与総額
9/5◎豪7月貿易収支

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

豪中銀（RBA）による利下げ開始時期をめぐり４日の豪4-6月期国内総生産（GDP）に注目が集まるでしょう。また、豪州と交易関係の深い中国の財新PMIも豪ドル相場に影響を及ぼす可能性があるため合わせて注目です。

アジア・オセアニアのイベント

新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）

重要イベント

9/2◎トルコ8月製造業PMI
9/2◎トルコ4-6月期GDP
9/2◎メキシコ8月製造業PMI
9/3◎トルコ8月消費者物価指数
9/3◎南ア4-6月期GDP
9/3◎メキシコ7月失業率
9/5◎南ア4-6月期経常収支

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

トルコのインフレ率は2か月連続で鈍化しているものの依然として政策金利（50.00％）を上回っています。トルコ中銀による24年末時点の見通しである38％に向けて鈍化傾向が確認できるか、8月消費者物価指数（CPI）の結果に関心が寄せられます。

新興国のイベント

お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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