
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年1月10日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼9日(火)の為替相場
(1):豪経済指標の好結果に反応薄
(2):独鉱工業生産 3カ月連続マイナス
(3):ユーロ圏の労働市場は堅調
(4):米貿易収支 予想に反して赤字額減少
(5):仏中銀総裁「利下げはデータによって決定」
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を欠く値動きとなりそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
9日(火)の為替相場

期間:9日(火)午前7時10分~10日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪経済指標の好結果に反応薄
豪11月小売売上高は前月比+2.0%と市場予想(+1.2%)を大きく上回った。同時に発表された豪11月住宅建設許可件数も前月比+1.6%と予想(-2.0%)に反して増加した。
(2):独鉱工業生産 6カ月連続マイナス
独11月鉱工業生産は前月比-0.7%と市場予想(+0.3%)に反して低下。3カ月連続のマイナスとなった。
(3):ユーロ圏の労働市場は堅調
ユーロ圏11月失業率は6.4%と市場予想(6.5%)を下回り、過去最低水準に並んだ。ユーロ圏の景気後退(リセッション)を巡る懸念が根強い中でも、雇用情勢が堅調であることが示された。
(4):米貿易収支 予想に反して赤字額減少
米11月貿易収支は632億ドルの赤字と、赤字額は市場予想(649億ドル)より少なかった。サービス輸出の増加と財の輸入減少で赤字が縮小した。
(5):仏中銀総裁「利下げはデータによって決定」
ビルロワドガロー仏中銀総裁は「欧州中銀(ECB)は今年、インフレ見通しが2%にしっかりと固定された時点で利下げに踏み切る」と表明。ただ、「利下げはデータによって決定される」として時期については明言しなかった。
9日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:方向感を欠く値動きとなりそう
昨日のドル/円は前日比+0.2%の小幅高。本邦実需筋のドル売り観測などから143.41円前後まで下落したが、200日移動平均線に接近したことで下げ止まるとNY市場にかけて144.63円前後まで反発した。ただ、米長期金利が低下に転じたため上値は伸びず144.48円前後で取引を終えた。
市場は明日11日に発表される米12月消費者物価指数(CPI)に関心を寄せている。現在、米金利先物は3月の利下げ開始を65%前後織り込んでおり、CPIの結果次第で織り込み度合いが大きく変化しうる水準にある。このため、ドル/円は本日も方向感を欠く値動きとなりそうだ。節目の145.00円に近付けば上値が抑えられる一方、143円台では底堅く推移すると予想される。
注目の経済指標:豪CPI

注目のイベント:NY連銀総裁講演

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
