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メキシコペソ 月間為替予想「政策金利は11.25%で据え置き…利下げをめぐる議論はじまる?」FXレポート 2023年12月

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコ中銀の金融政策
▼メキシコペソの相場予想

メキシコの経済状況

11月24日に発表されたメキシコの第3四半期GDP改定値は前期比1.1%成長と予想の0.9%を上回りました。前年同期比は3.3%増と予想と一致しました。
第一次産業が2.6%増、第2次産業が1.3%増、第3次産業が0.9%増となりました。

メキシコ中銀の金融政策

11月9日の金融政策会合でメキシコ中銀は政策金利を11.25%に据え置きました。据え置きは全会一致で3月以降5会合連続です。
声明文ではインフレ目標達成に向けて政策金利を据え置くとする表現で、据え置く期間を長期間からしばらくの間に変更したことで中銀のタカ派色が若干和らいだのではないかとの観測がありました。
23日に発表された9日会合の議事要旨では、さらに利下げ時期をめぐる議論が明らかになりました。
ある委員は政策金利を微調整する議論が24年の第1四半期に始まってもおかしくないと述べました。ある委員は物価見通しが改善していることを踏まえると政策金利引き下げ議論を始める余地はあると述べました。
複数の委員は「市場の予想は来年3~5月に最初の利下げとなり、その後は緩やかに低下していくと予想している」と認識しているとしました。
一方でインフレ見通しは依然として複雑で上振れリスクがあると述べた委員もいました。
エスピノス副総裁は「インフレ率は減速しているが、2025年第2四半期に目標に低下するのは難しいかもしれない」と述べています。
メキシコ中銀では来年の早い時期から利下げに関する議論が始まる可能性は高いのですが、早急な利下げになるのかどうかは、やはりFRB次第ではないかと思われます。仮に利下げが始まったとしても慎重な政策金利調整が続く可能性が高いと思います。

メキシコペソの相場予想

11月のドル/ペソはドルの下落が続いています。18.0640ペソ付近でスタートし17.0340ペソ付近まで下落しています。ドル/ペソは7月に16.6260ペソまで下落後反発しています。
ドル安の流れもあり再び17台前半で推移しています。25日移動平均線が位置する17.45ペソ付近がレジスタンスとなり16.80~17.45ペソのレンジを予想します。
11月のメキシコペソ/円は8.38円付近でスタートし8.7620円付近に上昇後8.68円付近で推移しています。
8.8円が長期的なレジスタンスとして機能しています。リーマンショック前のペソ/円は8.88~11.5円のレンジで推移していました。リーマンショック前のレンジの下限8.8円付近がレジスタンスとして機能しています。8.8円は依然として重要なレジスタンスになっています。一方25日移動平均線が位置する8.58円付近がサポートとなり、ここが維持できれば8.58~8.8円のレンジを予想します。
8.58円を下抜けする場合は前回安値の8.44円付近への下落を予想します。

メキシコペソ/円 週足チャート

メキシコペソ/円 週足チャート

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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