ドル/円、円高基調強まり147円台…FOMC議事録がハト派的だと一段のドル安も
東京市場のドル/円は、軟調推移となりました。中国人民元高・ドル安の動きや米長期金利の低下でドル売り・円買いが強まると午後には147.23円前後まで下落しました。その後は147.83円前後まで値を戻す場面もありましたが、欧州市場で反落すると9月14日以来となる147.15円前後まで下値を拡大しました。
今夜は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されます。市場では米利上げ終了の観測や早期利下げ転換への思惑が浮上しています。そうした中で議事録の内容がハト派的だと解釈されると一段のドル安を誘発することも考えられるため注目しましょう。また、米感謝祭休暇に向けた持ち高調整の円買い戻しが続くかどうかも焦点のひとつです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、151.90円台を高値にダブルトップを形成するとネックライン149.00円付近を終値で下抜けました。また、RSIが30ラインに向けて下落し売りバイアスが強まっています。仮に147円を割り込んだ際は100日移動平均線やダブルトップの高値からネックラインへの値幅を再下落した場合の146.40-50円付近も視野に入ってきそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
11/21(火)
19:15☆ベイリーBOE総裁講演
22:30 カナダ10月消費者物価指数
24:00 米10月中古住宅販売件数
25:00☆ラガルドECB総裁講演
26:00 シュナーベルECB専務理事講演
28:00☆FOMC議事録
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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