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豪ドル/円 今日の見通し「各国PMIに注目!ジャクソンホール会議を前に方向感は定まり辛い」2023/8/23

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続落。根強い中国の景気先行き不安のほか、イラク北部からの石油輸出が再開される可能性が高まっていることなどが売り材料となった。終値は前営業日比-0.48ドルの1バレル=79.64ドル(8月22日)。

・8月17日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく下回る1.46万人の減少だった。失業率は3.7%(前月:3.5%)へ悪化、労働参加率は66.7%となった。

・8月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.4%(前月+5.5%)だった。

今日のメインシナリオは

各国PMIに注目!ジャクソンホール会議を前に方向感は定まり辛い

昨日の豪ドルは日本や中国、欧州の株価指数の上昇を背景に強含む場面も見られたが、中国の景気減速懸念が根強く大きく上値を伸ばすには至らなかった。本日も豪州や中国にて注目の経済指標の発表は予定されていない。昨日同様に株式市場の動向を睨んだ動きとなりそうだ。
株価に影響を与えそうな経済指標として、本日はドイツや欧州圏、英国、米国の8月サービス業購買担当者景気指数(PMI)と8月製造業PMIが発表される。各指標結果の良し悪しには注意しておきたい。
ただし明日からは、市場が注目しているカンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開催する経済シンポジウム(=ジャクソンホール会議)も控えているため、トレンドを形成するには至らないのではないか。

この先の個別相場変動

■欧米のPMIが悪化を示す
⇒主要国の景気減速への警戒感が高まる
⇒株価指数が下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

主要国の8月製造業PMI/8月サービス業PMI
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは雨。8時に豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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