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ドル・円は下げ渋りか、米インフレ鈍化も欧米株高なら円売り

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、米インフレ鈍化も欧米株高なら円売り」

 11日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩発表の7月米生産者物価指数(PPI)は前年比で弱い内容が予想され、引き締め継続期待のドル買いは後退の見通し。ただ、欧米株高ならリスク選好の円売りがドルを支えそうだ。
 10日注目された消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、金融引き締め継続への期待を弱めた。ただ、30年国債の入札が不調と受け止められ、長期金利の大幅上昇でドル買い優勢に。ユーロ・ドルは1.1060ドル台から1.0970ドル台に軟化し、ドル・円は143円20銭台から144円80銭台に切り返した。本日アジア市場は東京休場で薄商いのなか、ドル・円は下げ渋りながらも円売りの縮小で一段の上昇は抑制された。この後の海外市場は米インフレの動向が注視される。今晩の生産者物価コア指数(コアPPI)は前年比で前回を下回ると予想されており、前日のCPIを含めインフレ鎮静化が意識されやすい。来年の利下げ開始への思惑から金利高が抑制されれば、ドルは前日の上昇分を削る展開に。ミシガン大学消費者信頼感指数が弱い内容ならドル売りを支援しよう。一方、欧米株高が期待されるが、中国経済の不透明感や日本の為替介入への警戒が円売りを抑制しよう。

通貨別分析

 

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