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FX/為替「ドル/円、強弱まちまちの米雇用統計で下値余地限定か」 外為どっとコム トゥデイ 2023年8月7日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年8月7日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(金)の為替相場
(1):RBA 金融政策報告を発表
(2):レーンECB専務理事発言
(3):米雇用統計を受けてドルは下落

▼4日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:不安定な動きは続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(金)の為替相場


期間:4日(金)午前6時10分~5日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA 金融政策報告を発表

豪中銀(RBA)は四半期ごとの金融政策報告を発表。「金利は23年末に4.25%でピークに達し、25年末に3.25%まで低下すると予想」「金利上昇が必要になる可能性があるが、これまでのところ金利上昇の完全な影響はまだ感じられていない」「中国経済の減速で、世界的なディスインフレーションが強まる」などとする見解が示された。

(2):レーンECB専務理事発言

欧州中銀(ECB)のレーン専務理事は「インフレは年後半に大きく低下するだろう」と発言。ECBはこの日公表した経済報告で、最近の物価圧力緩和は主に非エネルギー工業製品にけん引されているとした上で、サービス業でも鈍化が始まったようだと指摘。ユーロ圏の基調的インフレは恐らくピークに達しているとの見方を示した。

(3):米雇用統計を受けてドルは下落

米7月雇用統計は非農業部門雇用者数が18.7万人増と市場予想(20.0万人増)に届かなかった一方、失業率は3.5%と予想(3.6%)を下回って前月(3.6%)から低下した。平均時給は前月比+0.4%、前年比+4.4%と予想(+0.3%、+4.2%)を上回る伸びとなった。ドルは一時買いが強まったが、その後は一転して下落。非農業部門雇用者数が前月分の下方修正により2カ月連続で10万人台の伸びにとどまったことで労働需給のひっ迫緩和が意識され米長期金利が低下した。アトランタ連銀のボスティック総裁は「経済はかなり秩序だった形で減速すると想定している。雇用者数18.7万人増という数字はこうしたペースが継続している格好だ」とした上で「私はこうした状況が短期間で終わるとは見込んでいない」と述べた。シカゴ連銀のグールズビー総裁は、「ピーク金利や必要な利上げ回数について論じるよりも、むしろ考え始めるべきことは、高い金利をどれだけ長く続けるかだ」と指摘した。

4日(金)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:不安定な動きは続きそう

4日のドル/円は米7月雇用統計を受けて141円台へ反落。非農業部門雇用者数は18.7万人増と予想を下回り、前月分の下方修正によって2カ月連続で10万人台の低い伸びとなった。平均時給は予想以上に伸びたものの、米労働市場のひっ迫が緩和したと受け止められ米長期金利が低下する中、141.55円前後まで下落した。もっとも、強弱入り混じる米雇用統計を受けて米金利先物市場の利上げ織り込みにほとんど変化はない。少なくとも年内は政策金利が現行水準(5.25-5.50%)に維持されるとの見方が大勢を占める中、米長期金利の低下とドルの下落には行き過ぎの感もある。

夏季休暇シーズンに入り取り引きに厚みがないことで本日も市場の不安定な動きは続きそうだが、ドルの下値余地は大きくないと見る。ドル/円については4日安値の141円台半ばが下値支持として機能するか注目したい。同時に142.40円台を通る日足一目均衡表の雲上限を突破できるかにも注目している。

注目の経済指標:特になし

注目のイベント:FRB高官発言

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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