オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は続伸。米6月雇用統計の結果を受けて、米当局による金融引き締めへの姿勢が和らぐとの期待から上昇した。終値は前営業日比+2.06ドルの1バレル=73.86ドル(7月7日)。
・7月4日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・6月28日に発表された豪5月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%となり、前月の+6.8%からインフレは鈍化。4月26日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)から鈍化した。
・豪5月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(1.75万人増)を大きく上回る7.59万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は過去最高となる66.9%となった(6月15日)。
今日のメインシナリオは
中国CPIに注目!悪化すれば豪ドルは売り?
本日は中国の6月消費者物価指数(CPI)が発表される。中国のインフレは欧米などの主要国に比べ上昇圧力が弱く、5月は前年比+0.2%だった。これは中国政府の目標(+3.0%前後)を大きく下回っている。6月分が予想を下回った場合、中国の景気回復力の弱さを示すことになり、中国と交易関係の強い豪ドルは売られることになりそうだ。
他方で、6日には中国の李強首相が景気回復を強化するために、「的を絞った」対策の実施を約束した。中国6月CPIの結果が悪化を示した場合、この景気刺激策が大型になるとの期待が高まれば、豪ドルは上昇に転じる可能性がある。中国政府の動きにも注意しておきたい。
この先の個別相場変動
■中国6月CPIが予想を下回る
⇒中国の景気減速懸念が台頭する
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国6月CPI
中国と米国の株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。7日の23時に豪ドル/円のRSIと豪ドル/米ドルのMACDで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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