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ヘッジファンドの動向は?「円ネットショート増加」【最新IMMポジション】2023/4/10

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング小幅減少

▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート増加】
4月4日時点で円のポジションは、ドルに対して5.7万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングよりもショートの積み増し度合いが大きかったことで、ネットショートは前週から0.3万枚増加。
期間中のドル/円相場は、月末・期末によるドル需要により一時133円台後半まで上昇。
米金融システムへの懸念がひとまず落ち着いたことから、投機筋は再び円ショートにポジションを傾け始めたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング小幅減少】
4月4日時点でユーロのポジションは、ドルに対して14.3万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングよりもショートの積み増し度合いが若干大きかったために、ネットロングは前週から約0.2万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は、米景気後退(リセッション)懸念が高まったことでドル売りが優勢となり、1.0973ドル前後へと上昇。
一方で心理的節目となる1.10ドルが間近に迫る中、一部の投機筋は利益確定のユーロ売りに動いたと見られる。

ポンド/ドル

IMMポジション ポンド/ドル

ポイント

【ポンドネットショート増加】
4月4日時点でポンドのポジションは、ドルに対して1.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが積み増されたことから、ネットショートは前週から0.9万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、米景気後退への懸念からドル売りが強まり、約10ヶ月ぶりとなる1.2524ドル前後へと上昇。
投機家の大幅なポンド買いが心理的節目となる1.25ドルの上抜けを後押しした可能性がある。


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IMMポジション


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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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