21時の為替相場・・・ドル/円、リスクオンで本日高値(133.59円)更新
2023年3月31日、21時の外国為替相場
ドル/円は、東京時間の高値を更新し、一時133.59円前後まで上昇しました。その後は、調整売りが優勢となり133.10円台まで押し戻されています。本日、日経平均株価が3週間ぶりに2万8000円台を回復しました。欧米の金融システム不安が後退する中でリスクオンとなり株高に加えドル買い・円売りが強まっています。
ユーロ/円は、18時に発表されたユーロ圏3月消費者物価指数の前年比が+6.9%と予想(+7.1%)以上に前回(+8.5%)から伸びが鈍化したことでユーロ売りが強まり、一時144.89円前後まで下落しています。その後も下落の流れは続き、144.70円台まで下値を拡大しています。
今夜のイベント
3/31(金)
21:30 カナダ1月GDP
21:30 米2月個人所得
21:30 米2月個人消費支出(PCE)
21:30 米2月PCEデフレーター
21:30 米2月PCEコア・デフレーター
22:45 米3月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米3月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
24:00 ラガルドECB総裁講演
28:05 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
今夜は米2月個人消費支出(PCEデフレーター)に注目です。市場予想は前年比+5.1%(前回+5.4%)、PCEコア・デフレーターは前年比+4.7%(前回+4.7%)となっています。市場予想以上に伸びが鈍化するようだと早期の利上げ打ち止め観測に繋がる一方で、伸びが加速するようだと次回会合での利上げ観測が高まりそうです。
PCEデフレーターはFRBが注目している
PCEデフレーターは、アメリカの経済指標の一つで、個人消費者の購入金額から物価変動の影響を取り除いた指標です。PCEデフレーターは、米国の消費段階での物価上昇圧力を知る指標として注目されており、米FRB(連邦準備制度理事会)のインフレ指標としても使われています。
PCEデフレーターから把握できる物価の動向が今後の金融政策に大きな影響を与える可能性があり、その結果、為替にも影響を与える可能性があると考えられます。
FXチャート
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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