この番組は、TEAMハロンズ黒川が本日の注目材料を３分でわかりやすく解説する番組です。
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ドル反発の好材料にあらず－米国３月ミシガン大学消費者態度指数/速報値
動画要旨
米国３月ミシガン大学消費者態度指数/速報値
3月17日、23時に3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が発表されます。
この指数は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが実施する消費者のマインド調査で、6割の解答を速報値として発表します。残りは確報値でまとめて集計されますが、米国GDPの約70％を占める個人消費の動向を素早く確認できるため、注目度は高めです。ただ、サンプル数が500人程度ですので、指数のブレが比較的大きい点は注意が必要です。
米国３月ミシガン大学消費者態度指数/速報値を見る上でのポイントは3つ
1つ目は、2月のミシガン大学消費者態度指数は天候の回復などから、約1年ぶりの高水準をつけました。内訳では、現況指数、期待指数も上昇するなど消費者の楽観的な見方が緩やかに持ち直しているようです。
2つ目は、1年後のインフレ期待は小幅に上昇したものの、昨年上半期の水準を大きく下回った水準を維持しており、インフレピークアウト感覚は消費者にも広がっている様子です。ただ、足もとはインフレ低下期待が少し後退しており、消費者心理を圧迫している部分はありそう。
また、ガソリン価格の上昇も、消費者心理を抑制する方向に働いている可能性があります。
3つ目は、先々の労働市場への不安が燻っています。2月雇用統計を踏まえれば労働市場は底堅いとの判断ですが、チャレンジャー社調べの人員削減数の増加傾向は、今後、消費者心理の改善を阻害するかもしれません。
ドル/円の反応
米国３月ミシガン大学消費者態度指数/速報値
TEAMハロンズとしては、基調的な消費者マインドの改善傾向は変わっていないと考えますが、インフレの高止まりや労働市場の先行き不透明感から、指標発表直後のドル円の反応は下向きになるのではないかと考えています。
また、直近の銀行破綻による悪影響が今回の調査でどこまで反映されているか分かりませんが、消費者心理を圧迫する材料がくすぶり始めた点で、先行きに対して楽観的にはなりづらい状況と考えます。
3分早わかり過去の結果
※過去10回分を表示、更新日2023年3月16日
※この文章は情報提供を目的としており、見通しはあくまでも個人的な見解に基づいたもので、結果を保証するものではありません。投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
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円卓で有名だった旧・上田ハーローの元ディーラー・ストラテジスト・アナリストの所属のチーム。マネ育chに「3分テクニカル分析」（動画）、週刊為替レポート「ハロンズ」、米雇用統計レポート「米国雇用統計の予想と戦略」等執筆。X（Twitter）アカウントTEAMハロンズ（＠TeamHallons)では、マーケット雑感、経済指標のヘッドラインを呟いている。平日21：00からはLIVE番組【実践リアルトレード】も担当し、テクニカル分析の解説やリアル口座を使ったトレードをお見せするなど、FX個人投資家の皆様のお取引に有効な情報を日々、配信している。
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