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FX/為替「ドル/円135円台 FOMCでも方向感見い出せず」 外為どっとコム トゥデイ 2022年12月15日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年12月15日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(水)の為替相場
(1):日銀短観公表
(2):英CPI 前回から伸びが鈍化
(3):日銀に関する報道で円買い
(4):FOMCの内容を受けドル買い強まる
(5):パウエルFRB議長記者会見

▼14日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:もみ合い商状となるか/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(水)の為替相場

期間:14日(水)午前7時10分~15日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀短観公表

日銀短観は、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が+7に低下(予想+6)。4期連続で悪化し2021年3月以来の低水準となった。一方、大企業・非製造業DIは+19と予想(+17)以上の結果となり3期連続で改善した。なお、全規模全産業の2022年度の想定為替レートは1ドル=130円75銭と前回(125円71銭)から5円ほど円安方向に修正された。

(2):英CPI 前回から伸びが鈍化

英11月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.7%と予想(+10.9%)を下回り、41年ぶりの高水準となった前回(+11.1%)から伸びがやや鈍化した。エネルギー・食品・アルコール飲料・タバコを除いたコアCPIも前年比+6.3%と予想(+6.5%)を下回る伸びとなった。物価上昇圧力がピークを越えた可能性が示唆される内容となった。

(3):日銀に関する報道で円買い

「日銀は来年4月に発足する新体制下で金融政策の点検や検証を実施する可能性がある」と一部で報じられた。これを受け一時円買いが優勢となり、ドル/円やクロス円が下落する場面があった。

(4):FOMCの内容を受けドル買い強まる

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を市場の予想通り50bp(0.50%ポイント)引き上げて4.25-4.50%とした。声明では「インフレ率は依然として高水準にある」とした上で「政策金利の継続的な引き上げが適切になると見込む」と表明。同時に公表した政策金利見通し(ドットチャート)では2023年末の予想中央値が5.125%に引き上げられた(前回4.625%)。金利先物市場が想定していた4.8%前後を上回ったことから米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化が意識されると米長期金利の上昇とともにドル買いが強まった。

(5):パウエルFRB議長記者会見

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「インフレ率が持続的な形で目標の2%へと低下していると確信するまで利下げが検討されることはない」「景気抑制的な政策スタンスは当面必要になるだろう」として市場にくすぶる2023年後半の利下げ観測をけん制。利上げのスピードについては最重要問題ではないとし「FOMCの2023年予想金利がピーク金利を意味する」と指摘した。さらに「政策決定はすべて最新のデータ次第」「十分に抑制的な金利水準に近づきつつある」などとも発言。米長期金利とドルは乱高下しつつも上げ幅を縮小した。

14日(水)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:もみ合い商状となるか

昨日のドル/円はほぼ横ばいで取引を終えた。一部メディアが、日銀は来年4月に発足する新体制下で金融政策の点検や検証を行う可能性があると報じたことで134円台半ばへと円高に振れる場面もあった。

しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想通りに50bp(0.50%ポイント)の追加利上げを行い、来年には政策金利が5%を超える見通しを示すと136円台目前までドルが反発した。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が市場にくすぶる早期利下げ観測を否定するなどタカ派寄りの会見を行ったにもかかわらず、ドルは上げ幅を縮小。結果的にドル/円は前日比で10銭弱安い135円台半ばで取引を終えた。今年最後のビッグイベントと見られていたFOMCを経ても明確な方向感が出なかったことで、本日のドル/円はもみ合い商状となりそうだ。

本日は、スイス中銀(SNB)、英中銀(BOE)、欧州中銀(ECB)の政策金利発表が予定されており、市場の関心が欧州通貨の動向に向かいがちなこともドル/円の値動きを弱めることになるだろう。なお、5・10日の仲値公示の前後では実需のフローが通常より増えると見られるが、年末を控えているだけに需給の偏りは読みにくい。いずれにしても、一方的な動きにはなりづらいだろう。

注目の経済指標:BOE・ECB政策金利

注目のイベント:ラガルドECB総裁記者会見

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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