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FX「人民元は対ドルで安定。ロシア離れに続き中国離れの兆し不穏さもあり」人民元見通し


総括

FX「人民元は対ドルで安定。ロシア離れに続き中国離れの兆し不穏さもあり」人民元見通し

(通貨9位(10位)、株価14位(15位))
予想レンジ 人民元/円 19.2-19.7

(ポイント)
*人民元(対ドル)、上海株価指数が安定推移(ゼロコロナ抵抗運動後)
*ロシア離れ程ではないが中国離れの動きが見られる
*中央経済工作会議、15-16日に開催か
*12月15日は鉱工業生産、小売売上、1年物MLF(中期貸出制度)の金利の発表
*3年振りに日本の外相が訪中か
*11月貿易収支は中国の景気減速を如実に表した
*11月消費者物価は1.6%
*11月製造業PMIなどが悪化
*人民元はバスケット制度を採用しているので大きな動きは抑制される
*10月鉱工業生産と小売売上は予想を下回った
*対露貿易は拡大
*22年実質成長率、2.8%に下方修正 世界銀行
*IMFも成長見通しを下方修正か

(人民元は対ドルで安定推移、円相場の動きで上下する)
 10月半ばの共産党大会や、ゼロコロナ規制への民衆デモからは、人民元を対ドルで安定推移させている。対ドルで安定しているので、人民元円の動きはドル円と似通ってきた。上海株指数も景気対策や預金準備率の引き下げで反発させている。

(中央経済工作会議、15-16日に開催か)
向こう1年の中国の経済政策課題を話し合う今月の中央経済工作会議では、追加の景
気刺激策やコロナ規制解除で生じた混乱の緩和措置が検討されるとみられている。

 12月15日には11月鉱工業生産、小売売上、1年物MLF(中期貸出制度)の金利の発表などがある。

(中国離れ)
世界の企業はロシアから離れている。中国はどうかというと、日本企業についていえば、新型コロナウイルス感染拡大と、中国当局によるロックダウン政策などを受けたサプライチェーンの寸断に直面し拠点を中国に集中させることのリスクが露呈し、政府も生産拠点の国内整備を後押しするなど、中国への“脱依存”に向けた新たな局面を迎えている。こうしたチャイナリスクに対し、日本企業を含めた外資企業では拠点が集中していた中国からの脱依存を進める動きがみられる。既に一部の日本企業では、中国での生産比率を引き下げ、中国から輸出する製品については日本やベトナムなどで生産する体制に切り替える動きもある。

(ゼロコロナ規制緩和)
 このところ中国政府もゼロコロナ政策を緩和する動きがあるが、民衆のデモの要求に答えただけではなく、外資系の撤退の動きも影響している。中国の11月貿易収支では輸出が前年比8.7%減少、輸入が10.6%減少している。貿易黒字は698.4億ドルで10月の851.5億ドルから大きく減少した。
 11月消費者物価も景気減速の影響で前年比1.6%と10月の2.1%を下回った。ただ株価や人民元は政策対応して、このところは回復している。

(ドル人民元では元が上昇)
1ドル7元を割り込んで、安定推移している





(上海株はやや持ち直す)
12月14日、中国政府が国内半導体産業を支援するため1兆元(1430億ドル)を超える規模の対策を計画していると報じている



テクニカル分析(人民元/円)

再び下落

日足、ボリバン2σ下限から上昇、ほぼ中位。雲の下。12月2日-14日の上昇ラインがサポート。11月4日-12月13日の下降ラインが上値抵抗。11月13日-14日の下降ラインは上抜くか。5日線、20日線下向き。
 週足、雲上限に絡む。11月28日週-12月5日週の上昇ラインがサポート。11月7日週-12月12日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、10月は長い上ヒゲを残し11月は陰線となった。ボリバン2σ上限に達して下落。6月-8月の上昇ラインを下抜き下落。5月-11月の上昇ラインがサポート。10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。 



チーファンラマ

日本の外相が3年ぶりに訪中か

  林芳正外相が12月下旬にも中国を訪問し、王毅外相と会談する方向で調整に入ったと、NHKが報じた。実現すれば、外相の中国訪問はおよそ3年ぶり。
岸田文雄首相は11月、訪問先のタイで、中国の習近平国家主席と会談。対面では約3年ぶりとなる日中首脳会談が行われたことを受け、林外相が王外相との会談で、今後も対話を継続し、建設的かつ安定的な日中関係を構築していきたい意向を改めて伝えるものとみられると報じた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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