FX/為替「ドル/円、140円挟んで方向感欠く展開」 外為どっとコム トゥデイ 2022年11月21日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年11月21日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼18日(金)の為替相場
(1):日本CPI 1982年2月以来の高水準
(2):英10月小売売上高発表
(3):ECB総裁 さらなる利上げを予想
(4):米ボストン連銀総裁によるタカ派発言
(5):米中古住宅販売件数 9カ月連続で減少

▼18日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:140円挟んで方向感欠く展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

18日(金)の為替相場

期間:18日(金)午前7時10分~19日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本CPI 1982年2月以来の高水準

日本10月消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコア指数が前年比+3.6%と予想(+3.5%)を上回った。前月の+3.0%から伸びが加速し1982年2月以来の高水準を記録。7カ月連続で日銀の物価目標である+2.0%を上回った。なお、生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+2.5%だった(予想+2.4%、前回+1.8%)。その後、黒田日銀総裁は「コアCPIの先行きは来年半ばにかけてプラス幅を縮小すると予想する」と述べた。鈴木財務相はCPIについて「国際的な原材料価格の上昇や円安の影響がある」との認識を示した。

(2):英10月小売売上高発表

英10月小売売上高は前月比+0.6%と予想(+0.5%)を上回った。自動車燃料を除いた売上高は前月比+0.3%だった(予想+0.6%)。

(3):ECB総裁 さらなる利上げを予想

欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は「ユーロ圏のインフレは高すぎる」と改めて発言。「さらなる利上げを予想する」と述べた一方、「景気後退(リセッション)のリスクは高まっている」との見解を示した。なお、この日はドイツ連銀のナーゲル総裁が「断固として金利をさらに引き上げ、景気抑制的な姿勢を取る必要がある」と強調。オランダ中銀のクノット総裁も「断固とした対応を打ち出し、需要を冷やす景気抑制的な領域に金融政策が入る必要があることを示唆するべきだ」と主張した。

(4):米ボストン連銀総裁によるタカ派発言

コリンズ米ボストン連銀総裁は「景気抑制スタンスはしばらくの間維持する必要がある」と発言。「追加利上げは必要であり、75bp(0.75%ポイント)の利上げの可能性は依然としてある」との認識を示した。これを受け米利上げペースの減速観測が後退。米長期金利が上昇する中、ドル/円も強含んだ。

(5):米中古住宅販売件数 9カ月連続で減少

米10月中古住宅販売件数は年率換算443万件と予想(440万件)を上回ったものの、9カ月連続で減少した。

18日(金)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:140円挟んで方向感欠く展開

18日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。週末を控えた持ち高調整と見られるドル売りに押されて139.60円台へと弱含む場面もあったが、一巡後は米長期金利の上昇を背景に140.42円前後まで持ち直した。

ボストン連銀のコリンズ総裁が、インフレ抑制に向けて「75bp(0.75%ポイント)利上げの選択肢もまだある」と述べたことが材料視された。ただ、週末19日にはアトランタ連銀のボスティック総裁が「次回会合で利上げペースを緩めることに抵抗を感じない」などと発言したことが伝わっている。12月に利上げが50bpに減速するとの市場の見方に大きな変化はないと見られ、ドルが上値を追う展開にはなりにくいだろう。

今週は、週後半に日米の祝日を控えていることもあって市場の動意は徐々に鈍る公算が大きい。本日のドル/円は140.00円を挟んで方向感を欠く値動きとなりそうだ。

注目の経済指標:なし

特になし

注目のイベント:米国債入札

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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