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FX「11月の利払いのドル安と利上げ減速議論も鎮まりドルは小戻し、やはり次回の米CPI待ち」

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総括

FX「11月の利払いのドル安と利上げ減速議論も鎮まりドルは小戻し、やはり次回の米CPI待ち」

ドル円=138-143、ユーロ円=142-147、ユーロドル=1.01-1.06

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価7位(7位)、行き過ぎた低金利での弊害がマイナス成長へ。貿易赤字が変わらなければ長期的には円安が続く」
 円は今月は南アランドに次いで強い。ただ先週に限って言えば弱く週間で11位であった。何も材料が無ければ貿易赤字の手当てで円売りが円買いより勝る。円を強くしていた材料は円買い介入、世界的に広まり始めた利上げ減速論、円を弱くする材料は貿易赤字、米金利上昇、日本の低金利維持など。円買い介入も11月に入っては無いようだ。米国10月消費者物価低下で舞い上がった利上げ減速論も先週は静かであった。

 何もなければ貿易赤字で財務省の円安けん制が続くまでじりじりと円安が進むだろう。日本の介入は、米国の為替報告書によれば輸出競争力を高める円売り介入でなかったので認められているようだ。1-10月の貿易赤字16.4兆円でその55%の9.1兆円の円買い介入をしたので効果はあった。原油価格は既にウクライナ侵攻前の水準に低下、ただ天然ガスはまだ高い。10月は2.1兆円の貿易赤字であったが、やはり単月で1兆円以下にならないと所得黒字である程度は相殺しても円安傾向は長期的には変わらないだろう。

 さて日本は3%を超えるインフレでも利上げをしない。利上げをしないとインフレのバッファーとしての預金も増えず消費が盛り上がらず、7-9月のようにマイナス成長となる。黒田総裁は低金利の副作用は金融仲介を行う銀行の収益源と発言しているが、一番の被害者は預金者であり、日本の成長力だろう。また介入はここまで成功しているが日本の管理相場がいつまでも世界で認められるわけでもないだろう。

*米ドル「通貨2位(2位)、株価(NYダウ)11位(11位)、11月の利払いのドル安と利上げ減速議論も鎮まりドルは小戻し、やはり次回CPI待ち」
 年初来12通貨中2位と強かったドルも11月では月間11位と弱い。ただ先週に限って言えば4位と回復してきた。11月のドルの弱さは、10月米消費者物価が7%台に低下したことや、11月半ばの米国債などの利払い償還などによるものだ。15日を過ぎればそのドル売り圧力が薄れ、また消費者物価で沸き起こった米国利上げ減速論も、1回のデータでは判断できないといった意見も増えドル売りも減少した。こうなると12月13日の米国11月消費者物価のデータを待ち、それを見て12月14日にFOMCがどう評価するかとなってくる。その前に11月30日のパウエルFRB議長の講演も参考となる。

 11月に発表された経済指標は弱いものが多い。10月景気先行指数、住宅着工、フィラデルフィア連銀製造業指数、鉱工業生産、ミシガン大消費者信頼感指数など、強かったのは小売売上げとNY連銀製造業指数。FOMCでは雇用がひっ迫しているというが、このところのIT大手の人員削減は大きい。次のFOMCはクリスマス前ということもあり、景気減速の指標も鑑みて0.5%の利上げになるのではないか。

*ユーロ「通貨7位(8位)、株価12位(13位)DAX)、11月30日発表の消費者物価に注目。ECB内にはタカ派とハト派が混在」
 先週は12通貨中6位、11月はここまで5位、年間では7位と、強すぎず、弱すぎずの位置につけている。日本同様に持たざる国(地域)でありエネルギー価格急騰で貿易赤字となっているが、それなりにインフレに対応した利上げを行っているので海外からの資金流入もあり、相場もバランスが取れている。10%を超えるインフレなので、ECBにはタカ派が多くさらなる利上げを示唆している。

 ラガルドECB総裁は「金利をさらに引き上げる見通しだ。緩和の解除が十分でない可能性がある」と発言。ナーゲル独連銀総裁は、ECBは今後も断固として利上げを実施しなければならなと述べた。同時に、QTを2023年初めに開始する必要があるとの考えを表明。
 一方、デコス・スペイン中銀総裁は、ECBにはまだ金融政策を引き締める余地があるが、リセッションの可能性増大を考慮し慎重に進めるべきと述べた。ビルロワドガロー仏中銀総裁は「大幅利上げは新たな傾向にはならないだろう。利上げ中断のための望ましい条件は、コアインフレのトレンド改善を示す明確な兆候になろう」と発言。11月30日発表のユーロ圏11月消費者物価の発表がカギとなる。

 弱い指標が続いていたが11月のユーロ圏景気期待指数はマイナス38.7で前月のマイナス59.7から改善した。独景気期待指数もマイナス36.7で、前月のマイナス59.2から改善した。経済の見通しは弱いものの、インフレ率が近く低下するとの期待が背景にあった。

*ポンド「通貨10位(10位)、株価5位(4位)、リセッション懸念あるも高インフレで利上げ継続か。増税もあり苦しい」
 10月に続き、11月もポンドは対ドルで上昇しているが、米消費者物価低下で利上げ減速論が出てきたことによるもので英国自体に好材料が出たわけではない。ポンドは年間では12通貨中10位と弱い。
ハント財務相は、英国はすでにリセッションにあるとの見方を示し、来年のGDP成長率予想をマイナス1.4%に下方修正した。従来の予測はプラス1.8%だった。「世界的な向かい風」を理由に2024年の見通しも引き下げた。550億ポンド規模の増税・支出削減を発表。石油・ガス会社に対する超過利潤税を延長し、個人所得や配当への最高税率適用額を引き下げ対象を拡大すると説明。一方で最低賃金を引き上げ、公共料金の支払いに苦しむ弱者には的を絞った支援を提供した。

 英中銀のベイリー総裁は、インフレを抑制する取り組みは1年半から2年を要する公算が大きいとの見方を示した。インフレ率は「望ましい水準を大幅に上回っている」と述べた。インフレは一般的に最も貧しい人々への打撃が大きい述べ「今回のインフレは特にひどい」と指摘した。今後数カ月でさらに金利を引き上げる可能性が高いが、インフレがこの冬にピークを迎えることを期待していると述べた。
 一方、英中銀でもハト派のテンレイロ委員は、来年には政策金利の引き下げに転じ、2024年には2%を下回る水準にする必要があるかもしれないとの見方を示した。広く予想されているリセッションの突入によってインフレ率が目標値を大幅に下回ることがないようにするためだと論じた。

*豪ドル「通貨6位(6位)、株価10位(10位)、雇用増と賃銀上昇でも利上げは小幅にとどまるか」
 10月雇用統計は、就業者数が前月比3万2200人増加し、増加幅は予想である1万5000人の倍以上となった。失業率は3.4%で前月の3.5%から改善、50年ぶり低水準に並んだ。予想は3.6%だった。
労働市場の逼迫が示され、さらなる利上げが必要になりそうだ。10月のフルタイム就業者数は4万7100人増加。10月までの12カ月間では76万2000人増となった。
 堅調な雇用統計を受け、RBAが12月に利上げを停止するとの見方が後退。市場では現在、0.25%の追加利上げがほぼ完全に織り込まれている。
ただ、利上げは労働コスト動向に大きく左右される。3Qの賃金価格指数は前年比3.1%上昇し、約10年ぶりの高い伸びとなったものの、インフレを脅かす4%超の水準を依然として大幅に下回る。豪は他国で見られるような賃金価格スパイラルには直面していない。労働市場の逼迫はピークを過ぎたと確信しているとも見られている。求人が落ち着き、移民の流入再開に伴い求職者も増加しているようだ。

*NZドル「通貨8位(9位)、株価13位(12位)、高インフレで0.75%利上げ予想も住宅価格下落が懸念」
 先週は最強通貨、11月月間でもここまで3位と強い。年間では8位と6位の豪ドルより弱いが10月からは豪ドルを上回る強さだ。利上げ減速論で過去2回は0.25%の利上げを行っている豪RBAに対し、NZ中銀は0.5%の利上げを続けているからだ。3Qの失業率は3.3%と、前期比横ばいとなり、賃金の伸びは過去最高を記録した。NZ中銀が今週の会合で0.75%の利上げを行うとの観測が高まっている。
 就業者数は1.3%増加した。予想は失業率が3.2%、就業者数は0.5%増だった。民間部門の賃金は前年比3.8%上昇し、伸び率は1993年の統計開始以降で最も高い水準だった。労働市場は依然としてタイト過ぎる、労働者はより多くの時間を費やし、企業はより幅広い層から雇用している。

 ただ利上げには懸念もある。10月の住宅価格指数は前年比10.9%低下し、11カ月連続の低下となった。住宅ローン金利の上昇が住宅価格や売買動向を引き続き圧迫している。
中銀の追加利上げが見込まれる中、一段の住宅価格下落が予想され、昨年11月のピークから20%下落するとの見通しも出てきた。

テクニカル分析

*ドル円「5週連続週足陰線とならず反発。5日線11月3日以来上向く」
日足、雲の下に出ると反発して雲中へ戻る。11月17日-18日の上昇ラインがサポート。11月17日-18日の下降ラインが上値抵抗。5日線11月3日以来上向く。20日線下向き。雲中へ下落。雲下限は138.14。ボリバン3σ下限は138.90。2σ下限は141.62。雲上限は143.64。5日線、20日線下向き。
週足、5週連続陰線とならず。11月7日週-14日週の下降ラインが上値抵抗。8月1日週-11月14日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。ボリバン2σは150.42-131.16。
月足、11月は陰線スタート。9月-10月の上昇ラインを下抜く。6月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位は122.77。2σは148.86-96.69。
年足、2021年は6年ぶり陽線。今年もここまで大陽線。2016年-20年の下降ラインを上抜く。ただボリバン3σ上限近くからは反落、上ヒゲが長くなってきた。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜く。

*ユーロドル「ボリバン3σ上限に達し、5日線下向く」
日足、ボリバン3σ上限に達し小反落。11月10日-18日の上昇ラインがサポート。11月15日-18日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く、20日線上向き。
週足、10月24日週-31日週の下降ラインを上抜く。一時ボリバン2σ上限へ。11月7日週-11月14日週の上昇ラインがサポートだが下抜くか。10月31日週-11月7日週の上昇ラインがサポート。3月28日週-11月14日週の下降ラインが上値抵抗。11月14日週は上ヒゲ長い。
月足、4か月連続陰線後、10月は陽転。11月も陽線スタート。ボリバン2σ下限から反発。9月-10月の下降ラインを上抜く。9月-10月の上昇ラインがサポート。21年6月-22年2月の下降ラインが上値抵抗。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限到達。17年-20年の上昇ラインも下抜く。14年‐21年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円「ボリバン3σ下限から反発し中位へ向かう」
日足、ボリバン3σ下限から反発し中位へ向かう。11月16日-18日の上昇ラインがサポート。11月10日-18日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く、20日線下向き。
週足、2週連続陰線後、先週は陽転。11月7日週-14日週の上昇ラインがサポート。11月7日週-14日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、ボリバン3σ上限から反落。11月は陰線スタート。9月-10月の上昇ラインを下抜くか。3月-8月の上昇ラインがサポート。
年足、2年連続陽線。今年も3月に陽転。14年-21年の下降ラインを上抜く。12年-20年の上昇ラインがサポート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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