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ドル・円は上げ渋りか、ドル買い継続も円買い介入に警戒感

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、ドル買い継続も円買い介入に警戒感」

 10日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。堅調な米雇用統計で連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速が期待され、ドル買い地合いは継続。ただ、145円後半で日本の円買い介入が警戒され、一段の円売りは抑制されそうだ。
 前週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数の増加と失業率の低下を受け、FRBによる金融引き締め加速への期待感が高まった。米金利高を背景にドル買いに振れ、ユーロ・ドルは0.97ドル前半に失速、ドル・円は145円半ばに上昇。週明けアジア市場は東京市場の休場で薄商いのなか、その流れが受け継がれ、ユーロ・ドルは戻りが鈍い。一方、ドル・円は145円台後半に浮上したが、中国株安で円売りは縮小した。
 この後の海外市場は強い米雇用統計を消化する展開が予想される。ブレイナードFRB副議長など当局者はタカ派姿勢を堅持するとみられ、米金利高を手がかりとしたドル買いが先行しそうだ。また、ユーロ圏経済の先行き不透明感やウクライナ情勢の悪化で欧州通貨は売られやすく、ドル選好地合いが見込まれる。ただ、日本政府が先月に145円90銭付近で円買い介入した経緯から、同水準に接近すれば警戒感で円売りは慎重になるとみる。

通貨別分析

 

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