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FX/為替「ドル高は一服も円安は継続 ドル/円は144円台中心の値動き」 外為トゥデイ 2022年9月29日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年9月29日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼28日(水)の為替相場
(1):豪小売売上高 予想上回る
(2):BOE 長期債買い入れを発表 ポンド買い戻し
(3):米長期金利低下 ドル/円、一時144円台を割る

▼28日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:144円台中心の展開か/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(水)の為替相場

期間:28日(水)午前6時10分~29日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪小売売上高 予想上回る

豪8月小売売上高は前月比+0.6%と予想(+0.4%)を上回った。ただ、中国人民元が対ドルで14年ぶりの水準に下落する中で豪ドルも軟化。小売売上高に対する反応は見られなかった。

(2):BOE 長期債買い入れを発表 ポンド買い戻し

英中銀(BOE)は国債市場の安定化に向けて、一時的に長期債を買い入れると発表。あわせて量的引き締めによる保有国債の売却開始を10月31日まで延期することを決定した。その後、英財務省は「今回のBOEのオペレーションは財務省が完全に補填する」「期間20年以上の普通国債を購入準備」「購入規模は1回のオペにつき最大50億ポンド」と公表した。これを受けて英長期金利が急低下。ポンドはBOEの発表を受けて買いが先行したものの、英長期金利の低下で一転して下落するなど乱高下した。ただ、その後は英国の景気後退(リセッション)を巡る懸念がやや後退したことでポンドを買い戻す動きが強まった。

(3):米長期金利低下 ドル/円、一時144円台を割る

英長期金利の低下につれて米長期金利も大幅に低下。これを受けてドル/円は一時144円台を割り込んで下落した。なお、朝方には12年ぶりに4.00%前後まで上昇する場面もあった米10年債利回りは3.69%前後まで急低下した。クロス円は長期金利の低下を好感した米国株の反発が支援材料となり上昇した。

28日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:144円台中心の展開か

昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%下落。政府・日銀による円買い介入への警戒感から145円台手前で伸び悩むと、海外市場では一時144円台を割り込んで反落した。

英中銀(BOE)が市場安定化に向けて国債買い入れを実施すると発表したことで英長期金利が大幅に低下すると米長期金利も低下。ポンドが対ドルで買い戻されたこともあってドルは全面安となった。もっとも、円に対するドル安圧力は他の主要通貨に比べると小さかった。クロス円の反発からも円買いニーズが低下している様子が窺える。

ドル/円は本日も145円に接近すれば上値が重くなる半面、143円台では底堅く推移しそうだ。月末・四半期末の接近で動意は薄れがちと見られ、144円台を中心にもみ合う展開が見込まれる。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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