東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に139円を挟んだ水準で推移か、リスク回避のドル売り拡大の可能性低い」
14日のドル・円は、東京市場では137円28銭から139円16銭まで上昇。欧米市場では139円39銭まで買われた後、138円60銭まで下げたが、138円91銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に139円を挟んだ水準で推移か。日米金利差拡大の思惑は後退していないため、リスク回避のドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
14日の米国債券市場で10年債利回りは小幅に上昇した。この日発表された6月米生産者物価指数(PPI)は前年比+11.3%、同コアPPIは前年比+8.2%と高い伸びを記録したことが意識された。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)ウォラー理事が「7月FOMCでは0.75%の利上げが自分の基本シナリオ」との見方を伝えたことから、2年債利回りは反落し、この影響で10年債利回りは上げ渋った。CMEのFedWatchによると、7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で100ベーシスポイント(bp)の追加利上げが決定される確率は50%を下回っている。市場参加者の間からは、「米政策金利は年末までに3.50%程度まで上昇する可能性があるものの、9月以降の金利見通しは不透明」、「個人消費やインフレ関連指標が予想を下回った場合、利上げ休止となる可能性は残されている」との見方も出ている。
《午前8時現在》 ドル・円: 138.60円-139.60円 138円台半ば近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 138.80円-139.80円 138円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 93.30円-94.30円 93円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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