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FX/為替「ドル/円、米債逆イールドで方向感出にくい」 外為トゥデイ 2022年7月7日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月7日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼6日(水)の為替相場
(1):欧州の景気不安 ユーロ売り継続
(2):英政権崩壊危機 ポンド/ドル約2年4カ月ぶりの安値
(3):米ISM非製造業景況 予想上回る
(4):FOMC議事録公表

▼6日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:下値が堅く、上値が重い展開へ/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

6日(水)の為替相場

7月6日対円通貨ペア期間:6日(水)午前6時10分~7日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):欧州の景気不安 ユーロ売り継続

欧州の景気不安を背景とするユーロ売りが継続。ユーロ/ドルが節目の1.02ドルを割り込んで下げ足を速めると、ユーロ/円も138円台を割り込んで5月31日以来の水準に下落した。なお、これより前に発表されたユーロ圏5月小売売上高は前月比+0.2%と予想(+0.4%)を下回った。

(2):英政権崩壊危機 ポンド/ドル約2年4カ月ぶりの安値

ジョンソン英首相への退陣要求が政権内から強まる中でポンドが下落。前日のスナク財務相とジャビド保健相の辞任に続き、この日はパーティ疑惑などを巡って首相に退陣を要求したゴーブ住宅相が解任された。 ジョンソン氏の側近と見られていたシャップス運輸相も首相に退陣を求めており、政権崩壊の危機を迎えたとの見方からポンド/ドルは一時1.19ドルを割り込んで約2年4カ月ぶりの安値を付けた。ポンド/円もその後160.40円前後まで下落した。

(3):米ISM非製造業景況 予想上回る

米6月ISM非製造業景況指数は55.3と約2年ぶりの水準に低下したが予想(54.0)は上回った。これを受けて米景気に対する過度な懸念が和らぐと米債利回りが上昇。それに伴いドル/円も136.01円前後まで強含んだ。ISM非製造業景況調査委員会は「ロジスティック問題や制限のある労働力、原材料不足、インフレ、新型コロナウイルスの感染拡大、ウクライナでの戦争がサービス業に引き続き悪影響を与えている」との見解を示した。

(4):FOMC議事録公表

米連邦公開市場委員会(FOMC)は6月会合の議事録を公表。大半の参加者がより高いインフレが定着する可能性が重大なリスクと判断していることを明らかにした。その上で7月会合で50bp(0.50%ポイント)もしくは75bpの利上げの可能性が高いとの認識を示した。全体的にタカ派ではあるものの、サプライズとなるような内容ではなかったことから為替相場への反応は限定的だった。また米債市場では2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」の状態が続くなど、リセッション(景気後退)への懸念が解消できていないことからドルの上値は重かった。

6日(水)の株・債券・商品市場

株式・債券・商品市場

外為注文情報

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米ドル円注文情報

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

予想レンジ

ドル/円の見通し:下値が堅く、上値が重い展開へ

昨日のドル/円は、ユーロやポンドなどの欧州通貨に対してドルと円が上昇する流れが続いたため方向感が出にくかった。世界的なリセッション(景気後退)への懸念が強まる中、134.95円前後まで円が買われる場面もあったが、米6月ISM非製造業景況指数が予想を上回ると米長期金利の上昇とともに136.01円前後までドル買いに傾いた。

ドル/円は本日も方向感を欠く展開が続きそうだ。昨日の6月ISM非製造業景況指数と連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて米債利回りは上昇したが、2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」の状態は解消できていない。「逆イールド」は債券市場が利上げによるリセッション入りを警戒している証拠とされる。利上げ期待とリセッション懸念の綱引きでドル/円は、下値が堅い半面、上値が重い展開になりやすいだろう。

注目の経済指標

7月7日注目の経済指標

注目のイベント

7月7日注目のイベント※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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