FX/為替「ドル/円20年ぶり高値更新も131円台の重さを払拭できず」 外為トゥデイ 2022年5月10日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年5月10日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼9日(月)の為替相場
(1):中国経済の見通し悪化
(2):プーチン・ロシア大統領演説
(3):米主要3株価指数 年初来安値更新

▼9日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:129円台に差し込めば押し目買い優勢/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

9日(月)の為替相場

期間:9日(月)午前7時00分~10日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国経済の見通し悪化

中国4月貿易収支は511.2億ドルの黒字と、予想(534.5億ドルの黒字)を下回った。輸出が前年比+3.9%と前月(+14.7%)から大きく減速した。新型コロナウイルス感染拡大で生産・物流が混乱したことが響いたと見られる。中国経済の見通し悪化で豪ドル売りが優勢となった。

(2):プーチン・ロシア大統領演説

モスクワの「赤の広場」で第2次世界大戦の対ナチス・ドイツ戦勝を記念する式典でプーチン・ロシア大統領が演説。ウクライナにロシア軍を進めたのは第2次大戦のような世界的な衝突の再発を防ぐためだと述べ、ウクライナへの侵攻を正当化した。しかし警戒されていたような発言がなかったことから、ウクライナ情勢に対する過度な懸念は和らぎ、ユーロ買いやポンド買いが優勢となった。

(3):米主要3株価指数 年初来安値更新

米国経済の景気後退入りを懸念して米株式市場は3営業日続落。NYダウ平均、S&P500種、ナスダックの主要3指数はこの日、揃って年初来安値を更新した。欧州タイムには一時3.20%付近まで上昇していた米10年債利回りが、株安を受けて3.03%前後まで急低下する中、ドル/円は130.11円前後まで下落。クロス円もリスク回避の円買いで軟化した。

9日(月)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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本日の見通し

ドル/円の見通し:129円台に差し込めば押し目買い優勢

昨日のドル/円は20年ぶり高値更新後に反落。東京市場終盤、米長期金利の上昇を受けて2002年4月以来の131.35円前後まで上昇したが、NY市場では130.11円前後まで急落した。NYダウ平均など主要米株価指数が揃って年初来安値を更新する中、米長期金利が低下に転じたことでドル売り・円買いが強まった。なお、昨日の米10年債利回りは一時3.20%付近まで上昇したが、3.03%前後へと低下して取引を終えている。

ドル/円は本日も米長期金利を睨んだ動きが続く公算が大きい。本日の3年債を皮切りに12日の30年債まで続く米国債入札や、明日の米4月消費者物価指数(CPI)を前に米長期金利はこれ以上低下しにくいと見ており、ドル/円の下値も限られると予想。

仮に129円台に差し込めば押し目買いが強まるだろう。一方、131円台前半の上値の重さを払拭するのも難しそうだ。本日のドル/円は、130円台を中心とした推移が見込まれる。

注目の経済指標

注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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