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FX分析「FOMCでなにが変わる?日銀利上げ織り込み92%の今」ドル円見通し 2025/12/08 #外為ドキッ

ドル円今週の予想

今週のドル円予想と結論:FOMC・日銀会合で相場はどう動く?

来週の日銀金融政策決定会合(12/18–19)を控え、市場では「追加利上げの可能性が高い」との見方が強まっています。金利先物市場(OIS=市場が予想する金利の目安)では、利上げの確率が約92%まで織り込まれています。一方、今週は米国のFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。米国が今後の金利についてどのような“道筋”を示すかによって、ドル円相場は上下どちらにも大きく動く可能性があります。

現在のファンダメンタルズ分析:日米金利差と利上げ確率92%の意味

日本(日銀):総裁が「12月会合での利上げを検討する」姿勢を示したことで、円の買い戻しが進み、日本の金利にも上昇圧力がかかっています。OISの数値(約92%)は、市場が「利上げはほぼ確実」と見ていることを示しています。

米国(FOMC):最大の焦点は「今後の方針」です。「高金利を当面維持する」といった姿勢ならドルは買われやすく、「早期に緩和へ転じる可能性」が示唆されればドルは売られやすい展開となります。

なぜドル円は動くのか?金利差と為替変動の仕組みを解説

相場は「政策発表 → 金利の変動 → 為替(ドル円)」という順序で反応します。

日銀が利上げに前向き → 日本の金利上昇 → 日米の金利差が縮小ドル円は下落(円高)しやすい

FOMCが強気(引き締め継続) → 米国の金利上昇 → 日米金利差が拡大ドル円は上昇(ドル高)しやすい

今後のシナリオ展望:ドル高・円高の分岐点となる条件とは

ドル高・円安に振れやすい条件は、FOMCが「高めの金利を維持する」など、引き締めに積極的なメッセージを出した場合です。逆にドル安・円高に振れやすい条件は、FOMCが「緩和方向への転換」を示唆したり、来週の日銀会合で利上げ(または今後の利上げ示唆など)が決定された場合です。

注意点として、OISによる市場の織り込みが過度に進んでいる場合、実際の結果が予想ほど強くないと、逆方向の動き(事実での売り戻し)が発生することがあります。“市場の期待値とのズレ”が相場を動かす重要なポイントです。

FOMC当日のチェックリスト:市場織り込みと注目の発表順

1. OIS(利上げ確率)の最新値:確率は日々変動します。当日の数値を必ず確認してください。

2. FOMCの発表内容:声明文 → 経済見通し → 議長会見の順で発表されます。前回との文言の変化に注目です。

3. 米長期金利とドルの方向性:発表直後は値動きが激しいため、金利とドルの動きをセットで確認しましょう。

4. 日本側の報道:日銀関係者の発言や、会合前の観測記事によって市場のトーンが変わっていないかを確認しましょう。

初心者向け用語解説:OISとFOMCの為替への影響

OIS(翌日物金利スワップ):市場が予測する将来の政策金利の“目安”。数値(%)が高いほど、その事象を「すでに市場が織り込んでいる」状態を指します。

FOMC:米国の金融政策を決める最高意思決定機関。決定内容そのものより、“今後の見通し”の説明が為替に強く影響します。

これからの主なイベント

12月9〜10日:米連邦公開市場委員会(FOMC)
経済見通しも公表。追加利下げの有無と、来年以降の金利見通しが焦点。
12月18~19日:日銀金融政策決定会合
追加利上げの有無と、来年以降の金利見通しが焦点。

テクニカル分析 - USD/JPY日足チャートの詳細解説(2025年12月08日時点)

注:チャート画像はUSD/JPY(日足)を参照しています。分析は移動平均線(10日)、RSI(9)を使用しています。

直近の最高値は157.89円前後(11月)です。足元は155円台前半で、10日移動平均線(緑)をわずかに下回って推移しています。10日線は下向き、RSI(9)は50を下回る40台にあり、上昇の勢いは一服しています。短期的には戻り売りと押し目買いが攻防する局面です。

今後の値動き予測:上昇・下落パターンの完全シミュレーション

上昇パターン:まず156.00〜156.30終値で回復し、RSI(9)が50超えへ戻ることが条件です。続いて156.70〜156.90を突破できれば、追随買いが入りやすくなり、157.90前後の高値トライが視野に入ります。

下落パターン155.00〜155.20を終値で割り込み、10日線が上値抵抗として機能する形です。RSIが40割れとなれば、154.70〜154.90のサポートを試し、さらに153.80〜154.10まで調整余地が広がります。

実践的な売買戦略:ドル円のエントリーと損切りポイント

取引にあたっては、ローソク足が確定する終値を判断基準とし、価格をピンポイントの点ではなく幅を持たせた“帯(ゾーン)”で捉えるのが実践的です。具体的な戦略として、短期の押し目買いは、終値で156.30を明確に回復し、RSIが50を超えて安定した段階で検討します。一方、戻り売りを狙う場合は、156.70〜156.90のゾーンで上値が重くなる動きを確認してからエントリーし、仮に157.10を超えたら潔く撤退するなど、あらかじめ損失を限定する(損切りラインを決める)運用が不可欠です。ルールを設けておくことで、イベント週特有の乱高下にも冷静に対処しやすくなります。

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