FX/為替「ドル/円、月末控えて調整ムード広がる 38.2%押しがメド」 外為トゥデイ 2022年4月27日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月27日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼26日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相 為替介入議論を否定
(2):渡辺元財務官 ドル/円相場への見解
(3):岸田首相 急激な為替変動への見解
(4):米経済指標 予想下回る
(5):リスク回避の円買い強まる

▼26日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:126.43円前後まで調整の余地/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

26日(火)の為替相場

期間:26日(火)午前6時10分~27日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相 為替介入議論を否定

鈴木財務相は日米財務相会談で協調介入について協議したとする一部報道に対し、「日米財務相会談で為替介入議論あったとの報道は事実に反する」と否定した。「イエレン米財務長官との面会では、とくに最近のドル/円相場の動きについても議論を行い、これまでのG7(主要7カ国)やG20(20カ国・地域)における為替に関する合意を維持していくことや、為替の問題に関し、日米の通貨当局間で緊密な意思疎通を図っていくことを確認した」と説明した。

(2):渡辺元財務官 ドル/円相場への見解

渡辺元財務官は「ドル/円130、135円は日本経済にとって、とても悪いという水準ではない」「日本の政府には現時点で為替介入の意図はないと思われる」などと発言。一時円売りに傾き、ドル/円は128.20円前後まで上昇した。豪ドル/円はこの日の高値となる92.58円前後まで上昇した。豪ドル/円は、中国人民銀行の「金融政策を通じて経済への支援を強化する方針」を受けて同国の景気悪化懸念が和らぎ人民元が強含んだ事も支援材料になった。

(3):岸田首相 急激な為替変動への見解

岸田首相は2%の物価安定目標に向け「引き続き努力を続けていただくよう政府としては期待をしている」と述べた。急激な為替変動に対して「多くの関係者にとって好ましくない」と指摘。「為替の水準は経済対策・金融対策、その他さまざまな対策の結果」だとした。また、これより前には日銀が金融政策決定会合の行われる27-28日に「連続指値オペ」を実施すると通告。これらを受けて為替介入や日銀の政策変更への警戒感は緩和したものの、円売りには繋がらなかった。

(4):米経済指標 予想下回る

米3月耐久財受注は前月比+0.8%と市場予想(+1.0%)を下回った。その後に発表された4月消費者信頼感指数も107.3と市場予想(108.2)を下回り、3月新築住宅販売件も年率換算76.3万件と市場予想(76.8万件)を下回った。

(5):リスク回避の円買い強まる

米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引き締めや中国の景気悪化懸念に対する警戒感が根強く、米国株が引けにかけて下げ幅を拡大。NYダウ平均は800ドル超下落した。これを受けてリスク回避の円買いが一段と強まり、豪ドル/円を中心にクロス円が下落した。リスク回避でドルが買われた影響から一時、値を戻していたドル/円も、クロス円につれて再び127円台前半へと下落した。

26日(火)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:126.43円前後まで調整の余地

昨日のドル/円は127円台前半へと続落。米国株の大幅安を受けて米長期金利が低下する中、一時127.02円前後まで下落した。その後、リスク回避のドル買いで値を戻す場面もあったが、クロス円での円買いが響き前日比約0.7%安の127.23円前後で取引を終えた。

米国の積極的な金融引き締めや中国の景気悪化を懸念して世界的に株価が不安定化する中、月末を控えて円売りポジションを巻き戻す動きが出ている模様。今朝方には一時127円台を割り込んでおり、本日も下値警戒ムードが広がっている。

126円台ではそれなりの押し目買いも入ると見られるが、4月の上げ幅の38.2%押しにあたる126.43円前後までは調整の余地がありそうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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