FX/為替「ドル/円、129円台前半の抵抗を上抜けられるか」 外為トゥデイ 2022年4月25日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月25日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼22日(金)の為替相場
(1):日米財務会談での議論について
(2):英経済指標 まちまちの結果
(3):独・ユーロ圏 経済指標発表
(4):日銀総裁 米コロンビア大学で講演
(5):ECB総裁 利上げに関して言及

▼22日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:129円台前半の抵抗を上抜けられるか/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

22日(金)の為替相場

期間:22日(金)午前6時10分~23日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日米財務会談での議論について

一部報道で「21日に米ワシントンで行われた日米財務相会談で、(ドル売り・円買いの)協調介入についての議論があった」と報じられた。これを受けて市場では円買いが活発化。ドル/円は一時127.70円台まで軟化した。その後、松野官房長官は「日米財務相会談でドル/円相場の動きも議論した」「日米財務相会談のやり取りの詳細を答えることは控える」と述べた。

(2):英経済指標 まちまちの結果

英3月小売売上高は前月比-1.4%と予想(-0.3%)を下回る落ち込みとなった。自動車燃料を除いた売上高も前月比-1.1%(予想-0.4%)であった。これを受けてポンドは下落。なお、その後に発表された英4月製造業PMI・速報値は55.3と予想(54.0)を上回った一方、同サービス業PMI・速報値は58.3と予想(60.0)を下回った。

(3):独・ユーロ圏 経済指標発表

独4月製造業PMI・速報値は54.1と予想(54.5)を下回ったが同サービス業PMI・速報値は57.9と予想(55.3)を上回った。その後に発表されたユーロ圏4月製造業PMI・速報値は55.3、同サービス業PMI・速報値は57.7といずれも予想(54.9、55.0)を上回った。

(4):日銀総裁 米コロンビア大学で講演

黒田日銀総裁は米コロンビア大学での講演で「円が下落しても積極的な金融緩和を継続する必要がある」と発言。これを受けて、改めて日米金融政策の方向性の違いが意識され、円売り・ドル買いが強まった。

(5):ECB総裁 利上げに関して言及

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「7-9月の早い時期に資産購入プログラム(APP)終了の可能性が高い」「年内利上げの可能性はかなり高い」と発言。今後の対応は、新たに入手するデータやECBの見通しの評価次第になるとした。これを受けてユーロは下げ渋った。

22日(金)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:129円台前半の抵抗を上抜けられるか

22日のドル/円は一進一退の動き。日米協調介入を巡る観測報道で一時127.73円台へと下落したが、黒田日銀総裁が金融緩和を続ける考えを改めて示すと129.10円付近まで反発した。ただ、米国株が大幅に値下がりする中、米長期金利が低下したため128円台に押し戻された。終値は前日比0.1%高の128.54円前後だった。

週明けの今朝は128.80円台へと買いがやや先行。日米金融政策の方向性の違いを意識したドル買い・円売りの流れは継続している模様で上値抵抗と見られる129円台前半を超えられるかが本日の焦点だろう。

22日高値の129.10円前後と20日高値の129.40円がチャート上の重要ポイントと見られ、これらを突破すれば節目の130.00円を窺う展開となりそうだ。そのカギを握るのは、引き続き米長期金利の動きであろう。

注目の経済指標

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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