FX/為替「ドル/円、スピード調整 下げ止まりのポイント探しへ」 外為トゥデイ 2022年4月21日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月21日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼20日(水)の為替相場
(1):日本貿易収支 8カ月連続の赤字
(2):日銀「連続指値オペ」通知
(3):ユーロ圏貿易収支 4カ月連続の赤字
(4):米10年債利回り低下 ドル/円下落
(5):米20年債入札 強い入札結果

▼20日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:126円台半ばが下値メド/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

20日(水)の為替相場

期間:20日(水)午前6時10分~21日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本貿易収支 8カ月連続の赤字

日本3月貿易収支(通関ベース)は4124億円の赤字となり、赤字額は予想(715億円)を超えた。原油高や円安に伴い輸入額の高い伸びが続き、8カ月連続の貿易赤字となった。

(2):日銀「連続指値オペ」通知

日銀は10年債を利回り0.25%で無制限に買い入れる「指値オペ」を通知したが、円売りの反応はごく一時的だった。ドル/円は早朝に20年ぶりの水準まで上昇したものの130円台に届かなかった反動から利益確定の動きが強まり反落した。日銀は、その後も21日から26日にかけて「連続指値オペ」を実施すると通告したが、円は買い戻しの流れが続いた。

(3):ユーロ圏貿易収支 4カ月連続の赤字

ユーロ圏2月鉱工業生産は前月比+0.7%で予想に一致。同貿易収支は76億ユーロの赤字で、4カ月連続の貿易赤字となった。

(4):米10年債利回り低下 ドル/円下落

米3月中古住宅販売件数は年率換算577万件と予想通りだった。これに対するドル/円の反応はなかったが、朝方に2.98%付近まで上昇していた米10年債利回りが2.86%前後まで低下する中で調整売りが続き127.46円前後まで下落した。

(5):米20年債入札 強い入札結果

米財務省は160億ドル規模の20年債入札を実施。強い入札結果を受け、米国債価格が上昇(利回りが低下)したためドルの上値は重かった。

20日(水)の株・債券・商品市場



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本日の見通し

ドル/円の見通し:126円台半ばが下値メド

昨日のドル/円は14日ぶりに反落。日米金利差の拡大を受けて20年ぶりの高値となる129.40円前後まで上昇したが、その後は一転してドル売り・円買いが強まり127.46円前後まで下落した。米10年債利回りが節目の3%目前で失速した動きにつれてドルが軟化。日銀が国債を無制限に買い入れる「連続指値オペ」を発動したものの、円は利益確定の買戻しが活発化した。ドル/円相場の連続陽線記録は13日でストップ。129円台に突き出した「上ヒゲ」が調整局面入りを示唆しているようにも見える。もっとも、日銀の金融緩和維持と米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続という「日米金融政策の方向性の違い」は鮮明で、ドル高・円安基調が崩れる公算は小さいだろう。昨日の動きはあくまでもスピード調整と見ておきたい。

月初来で8円近くの大幅高を演じ、値幅を伴った動きが続いているだけにどこまで調整するかは不透明だが、この間の上げ幅の38.2%押しにあたる126円台半ばがひとつのメドとなりそうだ。いずれにしても130円の大台回復はやや遠退いた印象で、目先的には下げ止まりのポイントを探る展開が見込まれる。

注目の経済指標

注目のイベント

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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