FX/為替「ドル/円、20年ぶりの130円が視野に」 外為トゥデイ 2022年4月20日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月20日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼19日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相 円安懸念示すも効果なし
(2):RBA議事録公表
(3):米住宅着工件数 約16年ぶりの高水準
(4):独10年債利回り 0.95%台へ上昇
(5):ドル/円 129円台目前まで上昇

▼19日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:心理的節目の130.00円が視野に/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

19日(火)の為替相場

期間:19日(火)午前6時10分~20日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相 円安懸念示すも効果なし

鈴木財務相は「最近の円安進行含め為替動向を緊張感をもって注視」「経済状況を考えると円安はデメリットをもたらす面が強い」などと円安について強い懸念を示した。ただ、効果はほとんどなく市場ではドル買い・円売りの流れが続いた。

(2):RBA議事録公表

豪中銀(RBA)は4月理事会の議事録を公表。インフレと賃金の伸び加速で2010年以来となる利上げ時期の見通しが早まったとの認識が示された。市場はRBAがタカ派スタンスを強めたと受け止め豪ドル/円は小幅に上昇した。

(3):米住宅着工件数 約16年ぶりの高水準

米3月住宅着工件数は年率換算179.3万件と予想(174.0万件)以上となり、2006年6月以来約16年ぶりの高水準となった。同時に発表された米3月建設許可件数は187.3万件と予想(182.0万件)に反して増加した。

(4):独10年債利回り 0.95%台へ上昇

インフレ期待の高まりと欧州中銀(ECB)の利上げ期待で独10年債利回りが2015年7月以来の高水準となる0.95%台へ上昇。これを受けてユーロ買いが強まると、ユーロ/円は2015年6月以来の139円台に乗せた。

(5):ドル/円 129円台目前まで上昇

米10年債利回りが2018年12月以来の2.94%台へと上昇する中、ドル/円は129円台目前まで上値を伸ばして2002年5月以来の高値を付けた。米長期金利の上昇にもかかわらず米国株が強含んだ事から豪ドル/円は2015年6月以来の95円台へと上伸。日銀の緩和維持姿勢が意識されて円が全面安となった事もあってユーロ/円やポンド/円も上昇した。

19日(火)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:心理的節目の130.00円が視野に

昨日のドル/円は128円台後半へと前日比+1.5%の大幅続伸。米長期金利の上昇を背景に128.97円前後まで上値を伸ばして2002年5月以来の高値を更新した。

今朝は、20年ぶりの高値となる129.40円前後までさらに上伸するなど、日米の金融政策の方向性の違いを踏まえたドル買い・円売りの流れが継続している。資源高による日本の貿易赤字定着も円安要因として意識されている。なお、本日発表される本邦3月貿易収支(通関ベース)は8カ月連続の赤字となる見込みだ。

また、本邦10年債利回りは0.248%前後まで小幅に上昇しており、日銀の長期金利誘導目標上限である0.250%に接近。金額無制限で国債を買い入れる「指値オペ」を再び発動する可能性が高まっている。ドル/円は急激な上昇で過熱感もあるが、心理的節目の130.00円を視界に捉えているだけに、上値追いの機運が高まりやすい地合いと言えそうだ。政府関係者から円安けん制の発言が相次ぐ可能性もあるが、口先介入ではドル高・円安の流れを止める事はできないだろう。

注目の経済指標

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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