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FX/為替予想「格付け引き上げ!南アの見通しは明るい」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年4月13日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

3月24日のSARB(南ア準備銀行)金融政策会合で市場予想通り0.25%の利上げを実施し政策金利を4.25%へ。会合では5名中2名が0.50%の利上げを主張

南アフリカの貿易収支は産出資源の価格上昇もあり黒字継続中

2月の南アフリカ・貿易収支は106億ランド。ウクライナ情勢の悪化で金やプラチナ、パラジウムと言った南アフリカ産出資源の価格上昇が支え。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標のほぼ上限まで上昇

2月の南アフリカ・消費者物価指数(前年比)は+5.7%と前回(2022年1月分)の+5.7%から変化なし。依然として南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)のほぼ上限での推移。また、コア指数は前年比+3.5%と、引き続き高水準(前回:+3.5%)。3月分は4月20日発表

南アフリカの小売売上高はインフレ上昇率を上回った
本日(4月13日)、2月分発表!
2021年12月は新型コロナオミクロン株の感染拡大の影響から小幅の拡大が予想されていたが、予想(+0.3%)を大幅に上回る+1.5%でインフレ率(前月比)を上回る消費となった。2022年1月も前月比+1.5%と予想(-0.3%)を上回った。2月もプラス予想となっている。

ムーディーズによる南アフリカの格付けは見通しが引き上げられた

4月1日に格付け会社ムーディーズは南アフリカの見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。財政見通しが改善し、中期的に政府の債務負担が安定化する可能性が高まったことが理由。

南アフリカランドの懸念材料は色々

①3月9日国営電力会社エスコムは石炭火力発電所に故障が相次いでいることにより、計画停電の規模をこれまでの2倍にすると発表。停電時間は1日辺り6時間強となり、引き続きと電力不足が国内経済回復の足枷となる。
②失業率の高さ(35.3%)も同国経済の足枷。
③内閣不信任案は否決されたものの、与党の低支持率は変わらない。

パワーバランス まとめ

インフレの上昇を抑えるために南アフリカ中銀は3会合連続で利上げを行ったが、インフレは南アフリカ中銀の目標(3~6%)のほぼ上限を横ばいしている。消費意欲は向上しているものの、電力不足の影響などで経済の回復は鈍い。高失業率は悩みの種。格付け会社による見通し引き上げは投資を呼び込むにあたりポジティブ材料。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は?

南アフリカ中銀は1月27日に利上げを行ったものの、インフレは高止まりが続く。また電力不足が国内経済の足枷となっている。ただ、経済は徐々に回復しており、利上げサイクルは継続しそうだ。格付け会社が財政見通しを引き上げるなど改善中。
ウクライナ情勢による不透明感は残るものの、地理的に遠い南アフリカへの影響は限定的となりそうだ。これらを踏まえ「買いどき?指数」は80%に近い70%とした。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

13日 20:00 2月小売売上高
20日 17:00 3月消費者物価指数(CPI)

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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