FX/為替「ドル/円、61.8%戻し達成 高値奪回も視野」 外為トゥデイ 2022年4月6日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月6日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼5日(火)の為替相場
(1):黒田日銀総裁「為替の動きはやや急」
(2):RBA政策金利発表 据え置き
(3):ブレイナードFRB理事 タカ派発言
(4):ロシアに対する追加制裁への懸念

▼5日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:高値奪回も視野に/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

5日(火)の為替相場

f:id:gaitamesk:20220406091831p:plain期間:5日(火)午前6時10分~6日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):黒田日銀総裁「為替の動きはやや急」

日銀の黒田総裁が衆院・財政金融委員会に出席。円安は日本経済全体としてプラスとの見解を維持しつつも、最近の為替の動きについて「やや急ではないかと思っている」と発言。総裁が円安に警戒感を示したと受け止められ、一時円を買い戻す動きが強まった。

(2):RBA政策金利発表 据え置き

豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利を0.10%に据え置くと発表。ただ、声明文から「きわめて景気支援的な金融環境を維持することを約束する」との文言や「インフレに影響を与えるさまざまな要因がどのように進展するかを監視しており、辛抱強く待つ準備ができている」との文言を削除した。市場は、RBAが利上げの地ならしを始めたと受け止め、豪ドル買いが活発化した。なお、RBAは「今後数カ月の間に、インフレと賃金に関する重要な追加データが利用可能になる」として、利上げの前に4月末の1-3月期消費者物価指数(CPI)および5月の1-3月期賃金指数の結果を確認する考えを示唆した。

(3):ブレイナードFRB理事 タカ派発言

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は「インフレは高すぎる状況で、上振れリスクにさらされている」として上で「連邦公開市場委員会(FOMC)は一連の利上げを通じて整然と、また早ければ5月会合で急速なペースでのバランスシート縮小(量的引き締め=QT)を開始する事で金融政策の引き締めを続ける」と発言。ハト派と見られていたブレイナード理事のタカ派発言を受けて米長期金利が上昇するとともにドル買いが活発化した。なお、米3月ISM非製造業景況指数は58.3と予想(58.5)には届かなかったものの、4カ月ぶりに上昇した。構成指数では新規受注や雇用の改善が目立った。

(4):ロシアに対する追加制裁への懸念

FRBのタカ派傾斜と、欧米のロシアに対する追加制裁への懸念から米国株が下げ幅を拡大。クロス円は豪ドル/円を中心に弱含んだが、ドル/円はリスク回避のドル買いと円買いが交錯したため高止まりした。

5日(火)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

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本日の見通し

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ドル/円の見通し:高値奪回も視野に

昨日のドル/円は123円台を回復して上伸。東京市場では黒田日銀総裁が「為替の動きはやや急すぎる」と発言した事で122円台前半へと弱含む場面もあった。しかし、NY市場ではブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が「早ければ5月の会合で『急速なペース』でのバランスシート縮小(量的引き締め=QT)を開始する」などと述べた事で123.67円前後まで反発した。日米中銀の金融政策の方向性の違いから、短・中・長期すべてのゾーンで金利差が拡大する中、ドル買い・円売りが強まった。

ドル/円は3月28日高値125.08円前後から3月31日安値121.28円前後への下げ幅に対する61.8%戻しを達成。29日の戻り高値124.30円前後を超えれば125.08円前後の高値奪回も視野に入ってこよう。

本日は、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でQTを巡る詳細な議論が行われていたか確認したい。

注目の経済指標

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注目のイベント

f:id:gaitamesk:20220406081608p:plain※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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