FX/為替予想「豪ドル/円、RBAのタカ派化シフトで底堅い」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/4/6

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

※最新号はコチラ

f:id:gaitamesk:20211203161608p:plain

豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka

今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・豪2021年第4四半期消費者物価指数（CPI）は前年比+2.6%（トリム平均）と豪中銀（RBA）の目標レンジ（2～3%）の中央値を突破。

・RBAがCPIのほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年第4四半期前年比+2.3%（最新）。

・4月5日のRBA理事会で政策金利は0.10%で据え置いたが、声明文からインフレの高騰に対して「忍耐強く対応する」の文言が削除される。

・中国、一部都市ロックダウンにより景気回復に遅れの可能性浮上。上海市は当初予定していたロックダウン解除を延期し、4月5日以降も継続。

・2月分の豪雇用者数は7.74万人増と大幅増。失業率は4.0%と2008年2月、同年8月に並ぶ13年ぶりの低水準（統計開始史上最低）。

・WTI原油価格は欧米諸国がロシアに対して追加の経済制裁を発動する可能性が高まっており、一時1バレル＝105ドル台まで上昇（4月5日）。

・日銀は4-6月の国債買入れの増額を発表。

・新型コロナオミクロン株の亜種「XE」発見。現時点では相場への影響は出ていない。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円、RBAのタカ派化シフトで底堅い。

昨日のRBA理事会では声明文からインフレの高騰に対して「忍耐強く対応する」という文言が削除された。今後数カ月のインフレや労働コストなどを注視するとした。これによって、市場は「RBAの利上げ開始時期が早まる」と観測を強めている。これまでロウRBA総裁が2月に「あと２回四半期CPIを見てインフレ高進の持続を確認したい」と発言をしていることから、8月利上げ開始を見込んでいた。これが「今後数カ月のインフレや労働コスト」に変わっていたことで、四半期CPIを2回ではなく、「四半期CPI（4/27）と賃金指数（5/18）をそれぞれ1回ずつ見て、結果次第ではその次のRBA理事会（6/7）で利上げ開始」といった思惑に繋がった。金融緩和政策を続ける日銀との差は更に広がったことから、豪ドル/円は底堅い動きとなりそうだ。
また、ウクライナ情勢を巡り欧州はロシア産石炭の禁輸も追加制裁に含める可能性が高まっており、豪産石炭への需要が高まるという思惑も豪ドルを支える一因となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■RBAの政策がタカ派へシフト
⇒利上げ開始時期前倒し期待強まる
⇒豪ドルは買い
⇒豪ドル/円も上昇

■欧州の対露制裁に露産石炭も加わる可能性
⇒豪は世界有数の石炭の輸出国
⇒豪産石炭の需要増への思惑強まる
⇒豪ドルを支える一因
⇒豪ドル/円も底堅く推移

チャート分析

f:id:gaitamesk:20220406083559p:plain

今後の注目材料

コモディティ価格動向

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨となっている。豪ドル/米ドルの移動平均で4時に売りシグナルが点灯。

f:id:gaitamesk:20220406084135p:plain

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。