目次
▼14日(金)の為替相場
(1):日銀会合についての一部報道 円買い優勢
(2):中国貿易収支は過去最高の黒字
(3):複数の英経済指標が発表
(4):ユーロ圏貿易収支は予想外の赤字
(5):米小売は予想を大きく下回る
(6):米国債利回り上昇 ドル/円反発
14日(金)の為替相場
期間:14日(金)午前7時10分~15日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀会合についての一部報道 円買い優勢
ドル/円が節目の114.00円を割り込んで下落。日本株が下げ幅を拡大する中、クロス円でも円買いが優勢となった。一部報道で「日銀は物価目標2%を達成する前に利上げが可能か議論を始める可能性がある」と伝わった事が株安・円高に繋がった。
(2):中国貿易収支は過去最高の黒字
中国12月貿易収支は944.6億ドルの黒字(予想739.5億ドルの黒字)となり、過去最高の黒字額を記録。2021年通年の貿易黒字も6764.3億ドルに達し過去最高となった。
(3):複数の英経済指標が発表
英11月鉱工業生産は前月比+1.0%と予想(+0.2%)を上回った。英11月貿易収支は113.37億ポンドの赤字(予想143.00億ポンドの赤字)だった。また、英11月国内総生産(GDP)は前月比+0.9%と予想(+0.4%)を上回る伸びを記録。なお、英11月GDPの水準は2020年2月を0.7%上回っており、英経済の規模は「コロナ前」を回復した。
(4):ユーロ圏貿易収支は予想外の赤字
ユーロ圏11月貿易収支は、季節調整済みで13億ユーロの赤字となり、2011年10月以来約10年ぶりの赤字を記録。市場予想は15億ユーロの黒字だった。石油・ガスの輸入価格が高騰した事が予想外の貿易赤字の背景となった。
(5):米小売は予想を大きく下回る
米12月小売売上高は前月比-1.9%と予想(-0.1%)を下回る大幅な落ち込みとなった。変動の大きい自動車を除いた売上高も前月比-2.3%と大きく減少した(予想+0.1%)。品薄や配送の遅れを懸念した消費者が、年末商戦の買い物を11月のブラックフライデー以前に前倒しした影響と見られる。米12月小売売上高の低調な結果を受けてドル/円は113.48円前後まで下落。昨年12月20日以来の安値を付けた。なお、その後に発表された米12月鉱工業生産は前月比-0.1%と予想(+0.2%)を下回った。米1月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は68.8と予想(70.0)を下回り、前月(70.6)から低下。一方、1年先のインフレ期待は4.9%と前月(4.8%)から小幅に上昇した。
(6):米国債利回り上昇 ドル/円反発
12月小売売上高の低調な結果は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ計画に影響を及ぼさないとの見方が広がり米長期金利が上昇する中、ドルを買い戻す動きが強まるとドル/円は114円台を回復。クロス円はストレートドルの下落の影響で戻りが鈍かった。米2年債利回りはクローズにかけて2020年2月以来の高水準となる0.97%台へと上昇した他、10年債利回りも1.78%台へと上昇した。
14日(金)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:NY休場で動きづらい
14日のドル/円は約3週間ぶり安値から持ち直す「往って来い」の展開。日銀は物価目標達成前に利上げが可能か議論を始める可能性があるとの報道を受けて、昨年12月20日以来の113.48円前後まで下落したが、NY市場では米債利回りの上昇を背景に114.20円台へと反発した。日足は「下ヒゲ十字線」で引けており下値の堅さを示唆していよう。
ただ、正常化観測が浮上した日銀の金融政策発表を明日に控えて上値も限られそうだ。米国がキング牧師生誕記念日の祝日でNY市場が休場となる事も動意を抑える事になるだろう。本日のドル/円は113円台後半に差し込めば底堅い一方、114円台後半では伸び悩む展開が見込まれる。
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