目次
▼24日(水)の為替相場
(1):豪ドル/円はNZドルに連れ安
(2):独IFOは5カ月連続で低下
(3):米要人発言でドル買い
(4):米PCEデフレーターは90年以来の伸び
(5):独で3党連立合意
(6):ドル/円は17年10月以来の高値へ
24日(水)の為替相場
期間:24日(水)午前7時10分~25日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪ドル/円はNZドルに連れ安
豪ドル/円は83円台を割り込んで下落。NZ中銀は2会合連続の利上げを決めたが、利上げ幅が25bp(0.25%)にとどまった事や、ひとまず材料出尽くしとの見方が広がった事からNZドルが下落する中、豪ドルも連れ安した。
(2):独IFOは5カ月連続で低下
独11月IFO企業景況感指数は96.5と予想(96.7)に届かず、5カ月連続で低下した。
(3):米要人発言でドル買い
米7-9月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+2.1%と速報値(+2.0%)から小幅に上方修正された。個人消費が+1.7%へ上方修正(速報値+1.6%)された事を反映した。また、米新規失業保険申請件数は19.9万件と予想(26.0万件)を大きく下回り1969年以来の水準に改善した。これらに対するドルの反応は鈍かったが、その後サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が「これまでの状況が続けば、テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)のペース加速を全面的に支持するだろう」と発言するとドル買いが強まった。
(4):米PCEデフレーターは90年以来の伸び
米10月個人消費支出(PCE)は前月比+1.3%と予想(+1.0%)を上回る伸びとなった。米10月PCE価格指数(デフレーター)は前年比+5.0%に加速し1990年以来の高い伸びとなったが、市場予想(+5.1%)は下回った。
(5):独で3党連立合意
ドイツの社会民主党(SPD)は、約2カ月の協議を経て緑の党と自由民主党(FDP)との3党連立合意をまとめた。これにより、SPD党首で現財務相のショルツ氏がメルケル氏の後任としてドイツ首相に就任する見通しとなった。
(6):ドル/円は17年10月以来の高値へ
11月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表され「リスク管理の観点に基づき適切な政策調整を行うという柔軟性を維持する事は、政策を実施する上での基本理念であるべきだと参加者は協調した」事が明らかになった。また、「幾人かの参加者は、インフレが目標と整合する水準を上回る状態が続いた場合に、FOMCは資産買い入れペースを調整し、FF金利誘導目標の引き上げ開始を参加者が想定する時期から速める準備を整えるべきだと主張した」などとした。これを受けてドル/円は115.52円前後まで上昇して2017年1月以来、約4年10カ月ぶりの高値を付けた。
24日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米国祝日で上昇ペースは緩やかか
昨日のドル/円は4年10カ月ぶり高値へと続伸。NY市場で良好な米経済指標が相次いで発表された他、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)のペース加速に言及した事から、2017年1月以来の高値となる115.52円前後まで上値を伸ばした。これにより、118.60円台(2016年12月-2017年1月高値)までチャート上の上値余地が広がったと考えられる。
もっとも、本日は感謝祭の祝日のため、米国株や米国債の取引は行われない。明日のブラックフライデーも合わせて連休の市場参加者が多く、連休中のNY為替市場は閑散となる見通しだ。ドル/円は本日も堅調推移が続くと見るが、上昇ピッチはやや力強さを欠く公算が大きいだろう。
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