目次
▼11日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計は予想より弱い結果
(2):英経済指標を受けポンド弱含む
(3):米早期利上げ期待がドルを下支え
11日(木)の為替相場
期間:11日(木)午前7時10分~12日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用統計は予想より弱い結果
豪10月雇用統計は新規雇用者数が4.63万人減と市場予想(5.00万人増)に反して減少。失業率は5.2%と前月から0.6ポイント悪化した(予想4.8%)。豪主要都市メルボルンを抱えるヴィクトリア州だけで約5万人減少した事が響いた。同州は10月21日までロックダウンが継続していた。
(2):英経済指標を受けポンド弱含む
英7-9月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比+1.3%と4-6月期の+5.5%から大きく減速。市場予想(+1.5%)も下回った。英9月鉱工業生産は前月比-0.4%(予想+0.2%)、同貿易収支は147.36億ポンドの赤字(予想143.50億ポンドの赤字)であった。これらを受けてポンドは弱含んだ。
(3):米早期利上げ期待がドルを下支え
米国の祝日(ヴェテランズデー)で債券市場は休場だったものの、前日の米10月消費者物価指数(CPI)の上振れを受けて早期利上げ観測が再浮上する中、ドル買いが優勢となった。ドル/円は114円台を回復した一方、クロス円はドル高によるストレートドルの下落が重しとなり弱含んだ。米国株の下落もクロス円の重しとなった。
11日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:祝日明けの米債市場に注目
昨日のドル/円は114円ちょうどを挟んで一進一退の展開。114.15円前後までドル買いが先行したものの、114.20-40円前後の上値抵抗を抜けられずに伸び悩んだ。もっとも、前日の米10月消費者物価指数(CPI)の上振れで、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が再浮上する中、113.80円前後で下げ渋るなどドルの下値は堅かった。
本日は、休場明けで取引が再開される米国債利回りの動向がカギとなろう。10月CPIが31年ぶりの高い伸びとなった事で休み前の米10年債利回りは1.57%台に上昇する場面もあった。2年債利回りも一時0.52%台へと上昇しており、本日も利回り上昇が続くかが焦点だ。早期利上げ観測の高まりで利回り上昇が続けば、ドル/円は4日高値(114.28円前後)や1日高値(114.44円前後)を試しに行く可能性もあるだろう。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の副委員長でもあるウィリアムズNY連銀総裁の講演にも注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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